北海道 ‐秋の知床旅情1‐

旅行

初めての日本の秋、どこに行こう、そうだ、知床に行こう

ワイヤとタタにとっては、生まれて初めての日本の秋。

ワイヤもタタも南米生まれで、日本に上陸したのは、ワイヤ2歳、タタ0歳の時。

ということで、とにかく思い出に残る秋をみせてあげたいという思いが強く(たぶん二人の記憶には残らないと思うが、心の奥に残っていたらいいなと思っていて旅行を続けているのだが、すっかり忘れてしまうようであればちょっとショック。)、私が最も好きな場所の一つである北海道は自然遺産の知床半島にいくこととした。

10月前半の現在、紅葉も始まっており、野生動物も活発な動きを見せているという。

幼子を連れての旅行の条件

ともかくも今までの数回の旅行の経験を活かし、今回の旅行の計画は完ぺきを期す。

小さな子供がいる場合の必須の条件は以下であると自分なりに分析。

  • やはり空港へ行くのは車が便利。

よって、空港本体の駐車場は高いので空港そばの駐車場をしっかりと確保。

ただ、結構予約が早く埋まるので、かなり早めに予約しておく必要がある。

  • 滞在中はホテルをころころ変えない、几帳面に準備をしなければでかけることができない奥さんがいる場合は特にそうで、なるべく一か所に腰を据えるべし。

そうでなければ、荷造りだけで旅行の大半の時間を使ってしまう可能性大。

  • 一泊二食付き、特にバイキングが便利。

奥さんと食事の趣味が異なり(あちら狩猟民族、こちら農耕民族、あちら肉食、こちら魚食)、また、あまりこだわりがないので、夕食などどんなところに行ってもコンビニでも構わないという感性では、夕食付きでないと東京と一緒のコンビニ飯でずっと過ごすことになる可能性も。

勿論コンビニ食もおいしいが、やはりおいしいものの宝庫へいってまで毎日コンビニ食というのはちょっと。。。

  • レンタカーは少し大きめ。

ミニバンまではいかぬともちょっと大きい車は必要。

  • 飛行機の時間はできるだけ、昼寝の時間に近い時間帯で。

今般は上記分析に基づき綿密に準備を進める、細心の注意を払いつつ、奥さんのご機嫌を損なわぬように。。。

完璧なアレンジが急転直下のありえないミスにて痛恨のダメージを受けそうに

と、完ぺきにアレンジしたつもりであったが、とてつもないミスが発覚。

前日航空券をプリントアウトしようとすると、座席を指定しておらず、あわてて指定したが、2人が並ぶ席が空いていない。

今般は、ワイヤが3歳のため、一人前に一席を有しており、これに大人二人、タタは1歳なので膝の上扱いで、三席予約していたのだが、実際の座席の位置指定をしていなかったので、3席がばらばらという世にも恐ろしい、痛恨のミス。

出発の前日、家に帰り、ただ、ちょっと奥さんの機嫌が良かったので、正直に言っても怒られないかもと甘い幻想を抱きつつ、思い切って正直に告白したところ、淡い期待はやはり幻想でいつものとおり、大激怒。

奥さん
奥さん

ワイヤが一人で耐えられるわけないじゃない、席が一緒でないならばいかない!!!

と言い出す始末。

私

空港で交渉すれば大丈夫だって

と根拠も自信もない言葉でなだめすかし、なんとか翌朝空港へ向け自家用車で出発。

カーナビに従い、渋滞もなく、予約してあった駐車場へ。

その駐車場で車をおり、鍵をあずけ、専用シャトルマイクロバスで空港へ連れて行ってもらう。

空港までの道は渋滞もなく実にスムーズで平和な光景、ただ、私の心の中は席の不安が大半を占めており、平和を感じることは全くできなかったのだが。。。

私の心臓はバクバクしていた、2席並んだ席を確保できなければいかないという奥さんの言葉ははったりでもブラフでもなく真実だと知っている私、最低でも2席並んだ席を確保しなければ旅行がそこで中止になってしまうため、なんとしてもそれだけは避けなければ。

ベビーカーを預けるため、特殊荷物専用のカウンターに並び、事情を説明すると何とか、隣同士の席を一つ確保してくれ、感謝深謝のご対応。

前日の席が予約できていないことを認識した瞬間から約18時間、すこし心が緩む瞬間であった。

そして何とか飛び立った。

荷物を預け、軽い昼食をたべ、飛行機へ搭乗。

私は、ワイヤの席+タタ&奥さんの2席の二つ前の真ん中席。

一度後ろを振り返り、ワイヤはタブレットに夢中、タタは夢の中ということで、大丈夫だろうと思い席について離陸をすると先の緊張から解き放たれた安心感もあり、不覚にも眠りに落ちてしまった。

申し訳ないと思いつつも眠りについてしまい、無事到着し、家族と再会。

さすがに私が寝てしまっていたというと、確実に機嫌の悪くなる奥さんの心を見透かし、先制パンチで賭けにでる。

なるべく寝ていたのを気づかれないように、会う前にトイレで顔をしっかり洗っていた。

私

割と二人ともおとなしくすごしていたよね。

(ワイヤはタブレットをしていたし、タタは睡眠していたし、私は寝ていても何ら大声を聞かなかったし)

奥さん
奥さん

タタが動いて大変だったけど、確かに泣きさけんだりとかはしなくてよかった。

と私が寝ていたことに奥さんは気づかずに何とかやり過ごせたかなと私は思った。

ウトロへドライブ

その後、空港の荷物受取所で荷物を受けとり、レンタカーのカウンターへ。

レンタカーは少し大きめで居心地もよさそうだと思ったのも私だけで、ベビーシートとチャイルドシートがあると私が座れない、ベビーシートをとってしまってというので、レンタカーの人に頼むと、このような年齢の子供がいて、ベビーシートもチャイルドシートも人数分のせていないと法令違反になるのだという。

よって、チャイルドシートの簡易バージョンのようなものを前の席に装着したため、最終的に奥さんは自分の場所をしっかりと確保した後部座席のアレンジメントとなった。

到着空港は女満別空港だが、斜里郡ウトロを拠点にすることを決めていたので、女満別空港からは、大体80キロほどのドライブとなった。

今般の目的は、家族に知床の秋を見せてあげたいと思ってきたのだが、一方で、渓流釣りを最近全くしておらず(昔はこって、毎週末渓流釣りをしていた)、久々に簡単に釣れる渓流釣りがしたいということで、旅行鞄のなかには、渓流竿とシンプルな仕掛けのセットを忍び込ませていた。

ただ、禁漁期間などがわからないので、道中にある釣具屋さんを訪問し、情報収集。

餌のミミズを購入し、禁漁などないか聞いてみる。

北海道は別にイワナなどについては禁漁などないらしい。

前で高そうなリールと万札を握りしめているヤンキーっぽいお兄さんが、どことどこの川は孵化場があるから駄目だよとぶっきらぼうだが優しく教えてくれた。

とのことで、餌と情報を入手し、ウトロを目指す。

ウトロに向かう道中は本州からくると印象的だ。

まさに人工的に設計された道路で畑の中を一直線に突っ切っているか、または、海に面して、面した海の形に合わされたくねくねした道路かの二つに一つである。

鹿飛び出し注意の看板を見るたびに、北海道にきたのだなとしみじみ思い、このスピードで鹿に出てこられたら回避は不可能だろうなと思いながらも、あまりに直線でアクセルを踏む足を緩めることができない。

ホテル、チェックイン

そうこうしているうちにホテルに到着し、チェックイン。

北海道 知床 | キキシレトコナチュラルリゾート【公式】
【公式】KIKI知床ナチュラルリゾートの公式HPです。公式HP経由のご予約が一番お得。オホーツク海を望む高台に佇む知床の宿・風なみ季がリニューアルしKIKI知床 ナチュラルリゾートに生まれ変わりました。心の奥に焼きついた世界自然遺産知床と感動の余韻を楽しみながら、どうぞごゆっくりとおくつろぎください。

おそらく本ホテルは本館と旧館に分かれているのだと思うが、私の泊まったところはあいにく旧館。

ただ、純和室ながら畳替えなどはしてあり、部屋はきれいだが昔ながらのユニットバス。

窓からは海が見え、景色はよい。

とのことで、ここが三泊四日の知床旅行の拠点となった。

ホテルに到着すると、もう日暮れ時であり、夕日がきれいとは言われているが、あいにくの雨で全く夕焼けが見えない。

ホテルは、子供が遊ぶにはとても良いホテルである。

各所にスタンプラリーのためのスタンプ台があったり、クマやフクロウなどの木の彫刻も素晴らしい、また、子供の遊び専用の部屋がある、ただ中に入るとバーがあることから昭和時代はおそらく温泉客の二次会のカラオケスナックであったことが推測される。

とにかく子供にはとてもやさしい施設である。

さっそく用意して夕食に向かう。

夕食はバイキング形式で、北の大地の名産がこれでもかと並んでいる。

名産が並んでいてもやはり、我が家の奥様は肉食で、ステーキばかりをほおばっている、子供もその影響からかステーキをよくほおばり、様々な種類の料理に舌鼓をうつことはない。

私はビールとともに様々な料理を堪能させていただいた。

料理で満腹になり、部屋に戻ると部屋にはもう布団が引かれている。

皆、移動で疲れており、その夜は皆が満腹なおなかをかかえすぐに寝てしまい一日目、なんとか無事に終了。

席がとれていないというトラブルはあったものの、何とか無事に一日を過ごせたことに感謝する。

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