水道工事 -山の水の給水システムー

リフォーム

山の水

この物件には水道が引かれていない、厳密には水道局と契約した水道が引かれていないという意味で、水道は山からの水で賄われており、ゆえに、全く未知のシステムで水が供給されていることになる。

聞くところによるとこの地域の人たちはまだまだ山の水で生活をしている人もいるとのことで、不動産屋さんから、水道局と契約し、水道を引くか聞かれたのだが、この非日常感にあこがれて、まずは山の水で生活してみることとした。

山の水給水システム

山から引く水というのは当然のごとく自然頼みのため、雨が少ない時には供給量が少なくなり、ということで、なかなか水量が一定しないとのこと。

それではやはり生活できないので、水の供給量が減った時には、ローリータンクという大きな水のタンクに貯めておいた水で補い、生活を継続できるような特殊なシステムを作ってもらった。

山から水を引いてくるというシステムの原理としては、本当に単純な原理で、水を高いところから低いところにひいてくるというだけなのだが、それでも、実際に目の当たりにすると感慨深いものがある。

山から我が家の庭先までの水の流れを写真で追ってみる。

一番最初の取水口の設計図、川の中に設置し、枯れ葉や土などで塩ビの取水口がつまらないようにネットなどでおおい、安定的に水が取り込めるようにするための工夫。

設計図が実物になるとこんな感じ。

第一の水の濾過バケツ、ここで、川から流れ込んでくる水を一度受け、砂などの不純物が下に沈殿し、上澄みの水を流していく感じ。

コンクリートの筒、ここでは、ここに一杯水をためることにより、圧を高める役割があるらしい、詳しくはよくわからないが。

圧を高めた水が、山を駆け下り、ちょっと高くなっているわが山で駆け上がり、使用されるのを待つローリータンクと家の中に水を給水する井戸用電動ポンプ。

タンクに水がたまったら自動的に水が止まる装置、水洗トイレのタンクにあるものと同じ。

晴れて我が家の蛇口から勢いよく出てくる水。

川で取水され、その後バケツのろ過装置を通り、砂など大きな不純物を取り除き、コンクリートの筒で圧を高めて、一気に山を駆け下り、我が家の丘を駆け上がり、タンクでいったん待機し、生活のために使われる水、一連のシステムを知ってしまうと、この水とシステムに対する愛情が沸き上がる。

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