DIYによるリフォーム 5 -ガステーブルの設置-

リフォーム

ガステーブルの購入

海の家の郵便受けのポストに、とある会社からガステーブルが半額で配達工事費込というとても魅力的な広告が入っていた。

うちの台所には現在は、キッチンは入っているが、ガス台はまだ設置しておらず、ポータブルのガスコンロを使用している。

ただ、プロパンガスの管はひかれており、いつでもつなげるような状態。

場所は房総、海に近く、ひとたび地元のスーパーにでも行けば、数々の魚介類が安く販売されている。

このような状況の中、魚焼き機がないというのはちょっとさびしい。

一方、炭火で焼きたいとも思うが、今は冬。

建物の周りはすべて枯草で、火でも飛び移ろうものなら山火事を起こしてしまう。

それでは奮発してということで、この会社に頼もうと思ったのだが、一応インターネットで調べてみると、同じガステーブルが半額よりも更に20%近く安く販売されている。

工事代かなあと思いながらも、ガステーブル設置の工事方法を見てみると、至極簡単。

家側のプロパンガスから引いてあるガス栓の出口の形状によるのだが、直接ガス管をガス栓にひねりこみクリップで止めるタイプとソケットを利用して取り付けるタイプがあるだけ。

どちらのやり方にしてもとてもシンプルで、これは、インターネットで注文の上、自分で取り付け、工事代を浮かせようという結論に落ち着いた。

早速注文すると次の日にガステーブルとそれに合うガス管が届く。

どうもガス管については、プロパン用というのと都市ガス用というのがあり、当然のごとくプロパン用を選択した。

あまり、家の工事は進んでいないが、今般の入植時にはこのガステーブルの設置をテーマとしようと週末の訪問を計画。

金曜日、入植前夜の会話。

奥さん
奥さん

いつもなかなか家のことが進まないから今回は本当に早く家をでよう。本当に早く、朝6時ごろに。

会社からの帰り道、晩御飯の食材を調達しようとふらふらスーパー内を見ていると大粒のアサリが安く売られており、トマトボンゴレパスタが頭に浮かび、私が作った渾身の出来栄えのパスタを奥さんがつまみながらの話。

私

無茶苦茶賛成、ぜひそうしよう。

心の中ではあなたがいつもぐずぐずしているから何時に起きても結局遅くなってしまうのでしょうと思いながらも提案には賛成。

いつもの通り、早めに就寝、次の朝を待つ。

翌朝、朝4時50分、現在、私は鼻かぜをひいているので隔離された別室で寝ているのだが、その別室の私が寝ているベッドにいきなりぎゃん泣きしているワイヤが放り投げられる、その後、さらに鬼の形相の奥さんがワイヤのステンレス製水筒を私に投げつける、何が起こったかわからない私。

奥さん
奥さん

ワイヤが母乳がほしいと言ってぐずって髪を引っ張りたたきまくってきたので、後はそっちで見て!!!

と私も怒鳴りつけられる。

寝ていた私は唖然としながらも叩きつけられた水筒が弁慶の泣き所に当たり、悶絶しながらもワイヤをなだめ続けるも効果なし。

ワイヤは2歳半になるのだが、まだ乳離れができておらず、タタと取り合いになり、奥さんの機嫌が悪い時にはたびたびこのようなことがおこる。

いずれにせよ、ワイヤのぎゃん泣きは収まらないので、眠い目をこすりながらしぶしぶリビングに行き、好きなおもちゃで一緒に遊び何とかなだめていたところ、再度、鬼、、、ではなかった、奥さんがタタといた寝室から突然登場で、

奥さん
奥さん

私に散々ひどいことをした長男に遊ぶというようなご褒美を与えるなんて信じられない!!!

とまさに八つ当たりで、散々怒鳴られなじられ、さすがの私も爆発。

結局ケンカ勃発で、早朝の出発は中止となり、訪問自体が中止になりそうになる。

ガステーブルとガス管だけがぽつんと玄関に置かれている。

さすがに理不尽だとは思いつつも、こちらが謝らねば何日でもケンカ、無視を継続できる驚異的な持久力を持つ奥さんを相手に、このままの状態でいると週末が無駄になってしまうと思い、気を取り直して、

私

行こうよ、ごめん

と悪くないのだが仕方なく謝っているという態度は見せずに、一方で、心の中では悪くないのにと思いつつ、最大限の妥協で謝罪。

これに対し、その後さらに15分ぐらい文句を言われたが、耐え続け、やっと行くことに同意をとり、出発することとなる。

今般は、ぎりぎりであったが私の忍耐力勝ち。

また、のんびりと準備され、最終的に11時に出発。

今般は、下道で行っていると到着は夕方になってしまうので、仕方ないが、高速で現地までひた走る、奥さんの怒りは時間とともにお金も浪費する。。。

時は金なりということわざがあるが、我が家ではケンカによる経済損失はかなりのもので、過去ケンカして、もう行かないという奥さんの言葉で何度キャンセルフィーを無駄に支払ったことか。

道の駅で手早くラーメンの昼食。

自慢となってしまうのだが、うちの子供たちは二人ともかなりの美形で、どこに行っても皆さんに優しい笑顔を向けられる。

昼食中も後ろのおじいちゃんとおばあちゃんに愛想を振りまいて、最後にはおばあちゃんに健康にそだってねというありがたいお言葉をいただく。

おじいちゃんもおばあちゃんも長生きしてくださいねと私も心の中で思った。

ラーメンを食べて、館山に行き、館山のイオンで夕食の材料だけを買って現地入りしようと思っていたのだが、高価なものは別に興味がないのだが、物欲の塊のような奥さんは、百円ショップをゆっくりと回られ、またもや大量のお買いもの。

一度子供と奥さんの会話を聞いた時のこと。

ワイヤ
ワイヤ

これどこで買ったの?

奥さん
奥さん

ダイソーよ、うちのものは皆ダイソーよ

嘘つき―――と、ちょっと恥ずかしくなった、ダイソーだけでないだろうと。

買い物の後は、子供も飽きてしまっているので、砂浜の海岸に行き、砂遊びをしばらくして、私は私で堤防でブラクリという仕掛けでさんまの切り身をつけて、カサゴを狙うも、底が砂浜で収穫ゼロのぼうずで終わる。

いずれにせよ、結局到着したのは、もう暗くなる直前の午後5時半。

田舎の里山のきれいな景色の夕焼けが見れただけでも幸せで、一方、桜と期待していた家の前の木が実は桜ではなかったことが判明し、多少落ち込む。

現在、南房総は桜満開で、満開の桜を期待して到着したが、桜だと思っていた木は花の一つも咲いていない。

それでは、この桜の木肌をしたこの大木は何なのだろうと首をかしげる。

ガステーブルの取り付けと使用

いつも通り、大量の荷物を運びこみ、家で落ち着く暇もなく、早速ガステーブルの取り付け。

家に備え付けのガス管はソケットタイプのものではなかったので、直接ガス管をつなぎクリップでしっかり固定。

次にガステーブル側のガス入力口にガス管をつなぎこちらもクリップで固定。

どちらも赤い線までしっかりと差し込むべしという指示があったので指示に従い、しっかりと差し込み、しっかりと固定。

この間、約10分程度。

元栓を回し、点火。

すぐに強力な火が立ち上がる。

本当に文明というのは便利なもので、このようにすばやく火が立ち上がる文明の素晴らしさを今更ながら実感し、感動する。

もう少し、ガステーブルの取り付けで苦戦するかと思っていたので簡単な食事ということで乾麺のそばを用意していた。

そばを茹でるために、鍋に水を張るが、すぐに湯が沸き立ち、またもや感動。

その後はそばをシンプルにねぎと七味とのりで味わい、ちょっと早いが就寝。

翌日は、朝5時に奥さんからの一言で一日が始まる。

奥さん
奥さん

私体調が悪いから一緒に起きて手伝って!

何を手伝うのかと思ったが、案の定手伝うことは何もなく、とにかく早起きなどつらいことは一緒に味あわせたいという奥さんのいつもの行動パターン。

朝起きて、昨日イオンで買っておいたしゃけを焼く。

我が家ではごちそう茶漬けと呼んでいるのだが、しゃけを丸々一片使い、それに、ねぎ、ゴマ、のりをたっぷりとかけ、そこにだし汁をかけて食べるというお茶漬けがメインな食事になる日がたまにある。

この日は、ぜひとも、何か魚を新型のガステーブルで焼きたかったので、あえてごちそうお茶漬けの朝食とした。

気合をいれて焼くと無水両面焼きのガステーブルは見事なもので、見事な焼き加減でごちそうが出来上がった。

ワイヤにはお茶漬けは早いので、ゴマ塩でおにぎりをつくり、それに新品無水両面焼きガステーブルで焼きたて、砕きたてのしゃけをおすそ分け。

おいしいおいしいといいほおばっている。

おまけ 日本ミツバチの巣

朝食の後は、お散歩と称し、敷地内を回ったのだが、一か所びっくりした。

虫やクモなど怖いものがなく、なんでも平気で触る奥さんだが、蜂には弱い。

蜂がぶんぶん飛んでいる場所がある。

生物学者である奥さんは怖がりながらもここ、巣じゃないかしらと言って、木の間の隙間を指さしている。

週末養蜂を夢見ていた私は、今年は養蜂はあきらめていたので、驚いた、自然にこんなところに日本ミツバチさんたちが住み着いていたくれるなんて。

ひっきりなしに出たり入ったりしているミツバチの働きぶりを見ると心がほっこりした。

ただ、奥さんはやはり嫌いなようで子供の手を引っ張り、遠くに離れていってしまった。

私は奥さんが今後この愛らしい日本ミツバチに殺虫剤などをかけないようにしっかりと守っていこうと思った。

また、周りには農家さんが稲作などをやっているのだが、話題となっているミツバチに影響のある農薬が散布されないことを祈るのみである。

今週末の訪問の成果は、ガステーブルの設置と日本ミツバチの住処を発見といったところだろうか。

天気があまりによかったので、帰りにお弁当を買い、砂浜で家族で平和に食事をしようと思ったところ、またもや、奥さんとの間でケンカが勃発。

理由は単純。

海岸でひく ゴザを忘れてしまった、これは私の問題なので謝った。

一度怒り出すとすべてが許せなくなる奥さん。

奥さん
奥さん

昨日イオンで買ったベビーフードは持ってきた?

私

いつも子供の食事は奥さんがパッキングするでしょ、だから今回もしていない

とちょっと言い返すと

奥さん
奥さん

私がすべて悪いっていうことね、もういい。

と怒鳴りタタを連れてさっさと砂浜へ下りて行ってしまい私は唖然。

私は仕方なく、ワイヤをつれて砂浜にいき、裸足にさせようとすると、奥さんがまたよってきて、

奥さん
奥さん

なぜ裸足にさせるの、シャボン玉をやりたがっているでしょ

と本当に喧嘩するために絡むというような絡み方をしてくる。

そのまま無視してワイヤと遊んでいるといきなり呼び出しがあり、私が行くと、

奥さん
奥さん

私が今からワイヤと遊ぶからあんたはタタの面倒を見ていて!

と身勝手な言いざま。

ただ、従わないと後がうるさいので、楽しく海に来たのに4人の家族が二組に分かれて遊ぶという異様な光景。

30分ほど時間を過ごし、車へと戻る。

車へ戻ると最後の絡み、

奥さん
奥さん

私の携帯は?

私

自分の携帯ぐらい自分で管理しろよ

奥さん
奥さん

持ってきてと言ったでしょ

とハイテンションで怒りまくり。

あれ、なんかおかしい、海岸から離れて車に入ったのにまだ波状攻撃継続中などとばかげたことを思っていた。

本当にどうなっているのだかという感じだがこれが我が家の日常で。

ただ、このけんかはあっけなく、あれだけ何でもかんでも文句をつけてきた奥さんが、車で出る前に、血のたぎりがおさまったのか、謝ってきた。

この許しどころを間違えると最低三日は苦労するので、納得は行かないが、別に気にしていないと心にも思っていないことを口にし、何事もなかったように一路東京へ。

いつものとおり、木更津金田インターに日曜日の夕方に入るにはその前の長い長い渋滞が恒例となっている。

ここでも先般の茨城の牛久大仏の暴走族に続き、千葉という大陸のおおらかさを感じた。

渋滞し、動けなくなっている我々の横を大爆音の暴走族4台が颯爽と追い越し。

本当に日本の法律は意味不明だと思った、自転車で二人乗りでおまわりさんに怒られるのにこのような明らかに法律違反をしていても捕まらないなんて。

千葉は懐深い、私も奥さんとのけんかを通して、少しずつ懐が深くなっていく。。。のだろうか。

また、今回は、文明の利器である火をガステーブルを購入したことで手に入れたつもりであったが、ガステーブルの火だけではなく、奥さんの怒りの火がさく裂した週末であったため、途中かなりDIYによるリフォームとは話題がずれてしまった。。。

コメント

タイトルとURLをコピーしました