DIYによるリフォーム7 ‐シロアリからのダメージの修復と床張‐

リフォーム

家族と離れ一人での出発

シロアリのせいで家族との別れ。

この週末も、家の土台、一番大切な場所をチェックすることと、必要とあらば修理するために、海の家に行くことにした。

ことシロアリの件に関しては、奥さんはとてつもなく寛容であり、今般も月曜日に会社の休みをもらい、3日間丸々働くことを許してくれた。

よほど奥さんの母国ではシロアリの被害がひどいと思われる、これだけ、寛容な奥さんは結婚生活すべてにおいて今までない。

ちょっと話はそれるが、私はマンションに住んでいる。

真ん中が吹き抜けになっており、各世帯はこの吹き抜け向けに玄関を向け、カタカナのロの字のような配列で並んでいる。

私が仕事で家を出るときに必ず、ワイヤは玄関までやってきて、玄関のドアを開けると同時に私と一緒にこの吹き抜けに面した廊下に飛び出し、このロの字の吹き抜けを私に追いかけられながら一周するのが恒例行事となっている。

土曜日の早朝出発の際には、ワイヤは同じ対応で、一緒に一周するという恒例行事をこなす。

なぜ、週末を家族と過ごせないのかとシロアリ族に対する怒りがふつふつとこみあげてくると同時に、ワイヤとタタと離れるのをとても寂しく思った。

ただ、将来、ワイヤとタタと奥さんと楽しく田舎暮らしを楽しむためには、家の存亡はなによりも大切であり、涙をのんでの出発。

この日も一人なので、気楽に、2日分の服のみもち、何個も何個も荷物を積むこともなく、コンビニで間食を買う必要もなく、最短の時間で出発し、現地に到着。

南西の6畳間の床下調査

ワイヤとタタと遊ぶ時間を犠牲にしてまでやってきているので、何とか最大限作業を進めなければと、早速、南西の6畳間の部屋の床下を調査。

古くなった畳を持ち上げ、すべて外にだし、一方、古くなった床として使っていた木を全部力技で引きはがす。

引きはがして出てきたのは、丸太の根太。

構造は、中央南の6畳間の部屋と一緒。

シロアリ族は、東から西に侵入したと思われる。

これは、東側の居間の床下の木はすべてボロボロ、西に行くに従い、被害が軽微になっていたので容易に推測できた。

よって、南西の6畳間の居間の床下は、シロアリ族がまだ侵入していないことを祈りながら、床下を調査。

床下のすべての木を触り確かめてみる。

というか、床下は、余った材料が捨ててあり、しかもかなり長尺の材料ばかりで根太などすべて取り出さないと取り出せない。。。

まあ、その辺は後回しにし、丹念に木に触れ、ところどころ、ハンマーでたたいてみるも、すべての木がしっかりとしており、中に食われたと思われる空間もなく、存在している。

よし、南西の6畳間の床下は、シロアリ族に蹂躙されることなくしっかりと家を支えてくれている。

今後、シロアリ族に蹂躙されないために、防腐防虫剤をしっかりと塗り、木材の保護に努める。

また、根太を支える木がしっかりと固定されていなかったり、根太の幅が広すぎたりしていたので、ところどころ、床を踏むと、きゅっ、きゅっというきしむ音がしていたので、根太を支える木がしっかりしていないところは補強の木を入れ、沈まぬようにしたり、根太の幅が広すぎる場所には、補強の木を入れたりして、シロアリ族への備えと共に、床の強度の補強も行った。

この床下の作業を終えた後、構造用合板をはり、一枚一枚ネジで取り付け、その日の作業を終了。

朝から働き、気づけば夜9時を回っており、体はくたくた。

構造用合板で寝るのもなんなので、畳を三枚ほどしき、その上に布団と小さなテーブルをおき、晩酌、なんか小上がりのような形でちょっとおしゃれ。

私の場合、このように集中して建設作業をしていると、全くおなかがへらず、のどばかり乾くのが特徴。

よって、夕食は、すべてトマトやキュウリと言った水を含んだ野菜に晩酌で十分。

体が疲れているので、トマトと塩で満足しながら、深酒することもなく、自然に眠りにおち、就寝。

北西の4.5畳間の床下調査

翌朝は早速、北西の4.5畳間の床下の調査にかかる。こちらも西側なので、まあ問題ないだろうと、畳をあげ、薄い床板を引きはがす。

この寝室の床はかなり緩く、床板を引きはがした時点で納得。

根太が異様に細く、根太に乗るとしなってしまう。

ただ、根太は別にシロアリに食われることなく問題ないので、2x4で補強すればよいだろうということで、柱の下の木の調査。

シロアリ族は、東から西に侵入した形跡があり、この寝室も西側に位置しているため、何とか無事であってくれと祈るも、その祈り、全く通じず。

とにかくひどい、柱の床下の部分や、柱を支える土台の部分もすべてとてつもなくスカスカで、まるで空気の上に立っているようなもの。

実はシロアリ族は、二方面からの攻撃を仕掛けてきていたようで、東と北から侵入していたということが判明した。

まだ、中央北の4.5畳間については調査していないが、ここは、東と北に接する最前線、シロアリ族のもっともはげしい攻撃の前線としてかなりのダメージが予想される。

北西の4.5畳間で様々考えを巡らせていると、根太と壁の間から、突然、赤と黄色と黒の色彩の混じったものが、とろりと落ちてきた。

何???

それ、蛇でした。

超小型だが、十分に私の恐怖心を刺激する蛇が落ちてきた。

体長15CM、おそらく太さは1CM。

にょろにょろにょろにょろ体をくねくねさせている。

何とか恐怖心を抑えながら、長い棒で外に出ていくように誘導した。

外に出るとすぐに忽然と姿を消してしまった。

私は裸足にサンダルで作業しており、それ以外の靴を持っていないので、なんとなく気持ち悪く、蛇が来ないことを祈ることしかできない。

今後、床下の木や柱の下の部分をすべて排除し、新しい木に入れ替える作業を行わなければならないが、蛇が出てくる可能性があると思うと、かなり、気味悪い、けどやらなければ。

追加必要資材の買い出し

一本、290CMの角材が必要となったのだが、なかったので、ホームセンターに買い出しに。

ついでに床材なども探しに行く。

車を運転し、ホームセンターに向かっていると、車の中でかさっという物音が。

前日はうっかり、車の窓を開けたまま一晩車を放置していた。

先ほどの蛇の姿と音のイメージが重なり、蛇が入り込んでしまったのではないかと、体の中がもそもそもそもそ気分が落ち着かない、けど、確かめる勇気もないので、何も聞かなかったことにしてそのまま運転し、ホームセンターへ。

ホームセンターで早々に車内を確認するも蛇は発見されず、一安心。

その後、本命のお買いもの。

まず、290CMの角材は、購入。

その後、床材は何にするか、杉の野地板をカンナで削るか、それともフローリング材にするか、それとも杉の波板にするか。

フローリング材は結構高く、また、ちょっと古民家には合わないような気がした。

一方、野地板は安いが、波板と比較するとそこまで価格差がなく、波板が手に入るということで、杉の波板を床材とすることで決定。

大量の杉の波板を購入。

また、フローリングや壁材をはるために、前もって通販で、3000円弱のネイルガンを購入していたのだが、エアツールは初めてで、エアコンプレッサーが必要で、エアコンプレッサーも購入。

店員さんに相談すると、まず手始めで、仕上げ用のネイルガンであれば、常圧の小さいタンクで軽いもので良いのではと言われ、常圧の5Lタンクの軽いものを購入。

どうもエアコンプレッサーにはよりパワフルなエアツールを使用するための高圧というのがあるらしいが、高価であるし、名前から言って、もう怖いので常圧で十分。

また容量についても、日曜大工程度であれば、5Lで十分で、25L等は重くて取り扱いにくいとのこと。

使い方がわからぬが、購入して、うきうきしながら帰宅。

土台、柱、根太の修復

エアコンプレッサーやネイルガンを早く使ってみたいという衝動に駆られるが、まずは、北西の4.5畳間の床下の土台や柱を補強。

まずは、土台の太さや長さに前もって切断し、防虫防腐剤を塗っておく。

次にジャッキで家を支え、ボロボロになった土台の部分を餅つきのきねで豪快に叩き壊し砕き、取り除く。

柱がしばらく宙に浮いている状態になる、もちろんジャッキで支えられているのだが。。

この状態が一番緊張する、ジャッキの耐荷重量がわからない、けど、家全体の重みを支えるのは不可能であろうと思われることからの緊張である。

宙に浮いている柱の下の束石の上に残っている木の破片もきれいに取り除き、事前に作ってあった新しい土台を柱と束石の間にはめ込んでいく。

これは、少し、大きめに作って、おさまりが良くなるようしている。

すなわち、束石と上部の柱の隙間が30Cmであるならば、30.5Cm程度の長さの角材を加工して置き、これを、きねで何回も叩いて、柱と束石の間に入れ込むのできっちりとおさまるのである。

このきね、かなりパワフルで家全体が揺れる感じがするが、なんとかうまく収まり、無事収納。

次にボロボロになった柱を切り、これもジャッキで支えながら、豪快にきねをフルスイング。

うまく当たると、この柱の部分はもうシロアリに蹂躙されまくっているので、粉々に粉砕される。

柱のシロアリに蹂躙された部分を取り除き、土台の上に残った木の破片をきれいに取り除き、ここでも用意してあった新たな柱となる角材をきねで押し込み、一応交換は終了。

匠の技のほぞ組などはできないので、ありったけの頑丈なねじと鉄製の補強材で、土台と柱、柱と柱をつないでいく。

ネジを打ちまくったところで、立派で強固な柱と土台に入れ替え終了。

次に、根太の補強。

根太は、細いために細い根太の横に支えの2x4の根太を加工し、補強することで強度に対応。

床下に断熱材をいれ、構造用合板を張っていく

実は、この部屋は重要、なぜなら、ワイヤとタタと奥さんが寝室として使う場所であり、どんな地震がきても、どんな台風が来ても、どんな地滑りがおこっても、耐えられる格別な強度が必要とのことで、床の構造用合板は2枚重ねとした。

床の構造用合板を二重にすることで、強度が増すかは定かではないが、気分と気持ちの問題で。

ただ、この作業は疲れ切っており終わらせることができなかった。

一か所、床が張られていない、けどもう体力がない、その場所から蛇が入ってきたらと怖くなるが、もう一歩も動けないのでしょうがない。

またもや、夜9時になっていた。

この日も晩酌で、蛇の恐怖を忘れ、すぐに就寝。

翌朝起きてすぐに、蛇が侵入していないことを確認し、最後の床をはる。

最終的に、床を強く踏んでもびくともしない床が完成した。

これで、ワイヤとタタと奥さんが安心して眠れる床がきしまない部屋ができたぞと達成感にひたる。

床材をはる

ただ、達成感にひたっている暇はなく、後は見かけの作成。

部屋の装飾。

一番目に見えて進捗するところで、一番達成感にあふれる仕事。

早速エアコンプレッサーの使い方を説明書を読みながら修得し、ネイルガンにつないでみる。

仕上げ用の釘をセットし、試し打ちをすると、すぱっ、すぱっとかなり心地のいい音とともに、仕上げ用の釘が、構造用合板に刺さっていく。

部屋のデザインはモダン和ということで、杉の波板と畳を混ぜたデザインとすることとした。

畳はほぼ腐っているが、新たなものはないので、古い畳をつかう。

南西の6畳間に、3畳分の畳をおき、残りを杉の波板で。

畳の位置を決め、残りの部分のサイズをはかり、そこに杉の波板を配置し、ネイルガンの乱射状態。

5Lのタンクも不自由は感じず、めちゃくちゃなスピードで床が完成。

道具の威力というのはすごいもので、このネイルガンの快感と完成の達成感で、とてつもないいい気分でこの日の作業終了。

南西の6畳間、床完成後の家族との至福の時間

体は極端に疲れているが、仕事の成果にとてつもなく満足し、家族に早く写真を見せたく、家路を急ぐ。

帰宅後、奥さんとワイヤに自慢げに写真をみせ、二人とも興味深々で、写真に見入り、それを見ていた私もご満悦ということで、シロアリがいる限り、奥さんとの関係もよくなったような感じで、奥さんの訳の分からない点での理解を妙に心地よく感じた週末だった。

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