コロンビアから帰国し、日本で、海に山にと飛び回って遊びまわっていた私だが、今度は、ひょんなことから中米メキシコに住むこととなった。
先般住んだコロンビアと同様、日本からはかなり離れた土地となる。
先般暮らしていたコロンビアと異なるのは、日本との間に直行便があること。
この直行便のあるなしは、物理的な時間とともに、心の距離感にも相当な違いがあり、遠さという意味では、コロンビアとは大きな違いがある。
実際、飛行機に搭乗し、機内食を食べ、少し寝て、起きて、ちょっと仕事をすれば、まあ不思議、もう中米はメキシコ、首都であるメキシコシティへの到着である。
メキシコは、北米であるアメリカと中米であるグアテマラの間に位置し、太平洋、メキシコ湾、カリブ海に囲まれる。
国土は、約197万平方キロであり、日本の5倍、高度も海岸地帯0メートルから高地の5,000メートル級に達する数々の火山を持ち、気候的には、乾燥した砂漠にサボテンというイメージのステップ気候から、サバナ気候、熱帯雨林や、高山気候など、地理的、気候的多様性はとてつもなく豊かな状況である。
言語はスペイン語が主に使われているほか、先住民族の言語も認められている。
民族構成は、メスティソと呼ばれる白人と先住民族の混血が60%、先住民族が30%、白人が9%とされており、町を歩いていての印象は、この数字の割合そのものである。
経済については、人口1億3千万人弱でほぼ日本と同様、国土は日本の5倍、さらに豊富な地下資源などを背景に、世界15位で、中南米ではブラジルに次ぐ経済規模を誇る。
NAFTAをはじめとするカナダ、アメリカとの関係や、日本との関係などつながりが強く、自動車や家電製品のなどの製造基地としての地位も確立している。
メキシコに関しては、歴史を抜かし語ることはできない。メキシコといえば、中米の古代文明、アステカ文明の中心地であり、様々な遺跡があり、歴史も深い。
コロンビアのようにスペイン人が入植したのちに本格的な歴史が始まるというより、れっきとした古代文明から始まり、近代史は、その後のスペイン人の入植と支配、その後のフランスの介入など、詳細は割愛するが、諸外国からの独立への戦いといえる。
また、諸外国からの独立が果たされたのちも、国内での権力闘争や現在も続く麻薬戦争など、決して安全で安定とはいいがたい。
食文化としては、典型的なタコスなど、アボカドを含めたメキシコのイメージそのままのレストランが町中にあり、また、屋台なども多く、屋台からは、タコスやトルティージャを焼くトウモロコシの香ばしい香りが漂ってくる。
ただ、最近は、アジア料理もかなり人気らしく、日本食屋はどこにでもあり、また、韓国焼き肉なども数多く存在している。日本食食材店の品ぞろえもかなりのものであり、この辺りは日本との近さという言う意味で、コロンビアとは雲泥の差があり、日本人にとっては食的には、全く問題ない国といえるであろう。
さらに音楽などマリアッチなど独特の文化が発達している。
一番初めの導入としては、すべてをちょっとだけかじる程度の話となってしまうが、今後生活するうえでそれぞれを少しずつ深堀し、メキシコという国を探求してみたいと思う。
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