ご近所の方からのソラマメとスナックエンドウのおすそ分け
2020年、5月~6月にかけて、東京はコロナによる緊急事態宣言など行動が自粛という名のもとに制限され、とても家から出るような雰囲気ではなくなっていた。
我々家族は、東京に住んでいたが、在宅勤務や、幼稚園の休園等で、ほぼ外に出ることなく、私だけが最低限の食料品の買い出しなどに外に行くという生活を送っており、コロナ感染の確率は限りなく0に近かった。
千葉の家は県をまたぐことになるので訪問すべきでなかったのであるが、電気代の支払いなどあり、また、千葉では買い物などをせず、東京から持って行ったもので過ごすなど、限りなく現地での人との接触は控え、感染を広げないという自主約束の元、海の家を訪れる。。
また、東京より海の家のほうが過ごしやすいということで、奥さんと子供たちは海の家での生活、私は、平日は東京で、週末のみ海の家でというような生活をしばらく送っていた。
在宅勤務とはいえ、勤務場所は会社に登録した自宅のみという堅苦しい決まりのせいで。
この間、近所の方より、たくさんのスナックエンドウとソラマメを分けていただき、そのおいしさに我々家族は、心底ぞっこんとなってしまった。
スナックエンドウは単に軽くゆで、マヨネーズをつけるだけで絶品の春の味覚となり、ソラマメは実を鞘より取り出し軽くゆで、時にはさやにいれたまま炭火で焼き、それはそれは絶品の味で感動しまくっていた。
ソラマメとスナックエンドウの栽培を決意
我々家族は、来年は、近所のプロの方のようにうまくいかなくても、ぜひとも自分たちで育てたスナックエンドウとソラマメを食べようという計画を立てた。
この思いをもちながら夏を乗り切り、やっと10月、翌年の春から初夏にかけてのスナックエンドウとソラマメを仕込む時期がやってきた。
農業経験はないのだが、インターネットや書物等を読み漁り、スナックエンドウとソラマメの栽培を試みることとした。
また、初心者にはあるまじき行為かもしれないが、アメリカの書物でスクエアフットガーデンというコンセプトがあり、これをぶつけ本番で試すこととした。
効率の良いと言われているスクエアフットガーデンでの栽培で、どのようにスナックエンドウとソラマメができるのか、とても楽しみである。
とはいえ、ワイヤの水疱瘡やタタの体調不良、天候等様々な要因が重なり、土作りや種植の時期に海の家訪問できず、全く用意ができなかった。
まず、種植前の土作りは、どんな書物、ネットの情報でも大体一致している、種を植える前の2週間前に1㎡あたり100Gの苦土石灰をすきこむ、1週間前に腐葉土と化学肥料をすきこむ、そして種植と。
近所の方にいただいたスナックエンドウとソラマメの味を思い長く暑い夏を乗り切り、この種まきの時期を迎えたのだが、現地での土作りの準備ができない、今年のシーズンを逃してしまうとのことで、打開策を検討した。
どうも苗を作って、それを畑に移植する方法もあるようで、そうであれば、東京のマンションのベランダで、プランターや育苗ポットに種をまき、苗を育てて、なるべく早いタイミングで、房総での土作りを開始し、ある程度育ったところで、畑に移植するという方法に作戦変更、経験がない分、机上の空論の組み合わせだが、なんとなくできそうだと思えてしまうところが怖い、だが、現実的な方法はこれしかないので、これで行こととした。
初めての苗作り
まずは、10月はじめ、第一弾として、ベランダにあったプランターに培養土を引き、そこにソラマメの種を植え、丹念に水をやる。
1週間ほどで芽が出て来て順調に育って来た。
2週間時間差で、今度は専門に買ってきた育苗ポットに育苗専門の培養土を入れ、そこに丁寧にソラマメの種をひとつづつ植えていき、十分に水をやる。
ソラマメの種はとても大きく、食用で食べるソラマメ一粒と原寸大である、これに種子会社により、何らかの薬剤か、肥料かわからないが青い毒々しいコーティングと緑色の優しいコーティングの2種類があった。一袋に12個から14個しか入っておらずどれぐらい必要なのか検討もつかないので、合計で60個くらいの種を植えた。
なんか割れ目のある黒い部分を斜め下にし、種の端っこが表面に少し出るぐらいで植えていくことという指示があったので、素直に従いながら、植えていく。
数が多いのは、初めての栽培ということで、数うちゃ当たるというような思考も働いていた。
次にスナックエンドウだが、これは、72か所穴があるプラスチックの育苗箱を買ってきて、ここに育苗専門の培養土を同様にいれ、2~3Cmの穴をあけ、そこに種を2~3粒ずつ入れ、発芽を待ち間引いていくとあったのだが、元来のいい加減さが頭をもたげ、2~3Cmは、小指の第一関節くらいかと見当をつけ、小指の第一関節まで、穴をあけ、そこに1粒ずつ種を放り込み、その上から優しく培養土をかぶせていくという作業を行った。
なぜ、2-3粒でないかというとちょうど一袋分でそれらの穴がすべて埋まったからであり、また、スクエアフットガーデンの種子の節約ということも念頭に置いての判断である、日本の栽培のKnow Howがあるわけでもなく、机上の空論を振りかざして勝手に理屈をつけ、実行する素人農業が後で後悔にならないことを祈りたい。
ソラマメやスナックエンドウはなぜか栽培期間が非常にながく、枯れてしまうと時間は取り戻せないので、初年度となる今年はとにかくソラマメもスナックエンドウもスタートダッシュは数を多く作ることとした。
次の農作業は、土作りであるが、これは現地入りしないとできないので、いつになるかわからないがとにか待ち遠しい。
とにかくなんとか収穫までむずびつけ、奥さんとワイヤとタタにおなか一杯緑の恵みを食べさせるのが私の当面の夢である。
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