スクエアフットガーデンとは
農業先進国アメリカで提唱、実践されている家庭菜園用のコンセプト、スクエアフットガーデン。
その特徴は、
- 100%の収穫量
- 50%のコスト
- 20%のスペース
- 10%の水量
- 5%の種
- 2%の作業量
というとてつもない数字をたたき出す農法。
簡単に言うと、約30Cm四方のマスを何個かつくり、そのそれぞれの枠内で同種の作物を栽培するというコンセプト。
30Cmのマスの数だけ、多種の作物を栽培できるということだが、我が家の場合は、農業の素人のため、そこまで多種の作物に挑戦するのも手が回らなくなるため、取り急ぎコンセプトのみ利用し、ソラマメとスナックエンドウを栽培することとした。
スクエアフットガーデンの枠づくり
日曜大工での枠づくりと土作りというあまりに地味な作業のため、家族は連れて行かず、一人で海の家に入る。
まずはパワーコメリを巡礼し、枠の材量を探す。
最近特にお金がないので、とにかく安い材料をということで、最初は、2×4を三本くらい継いで、2×12にして、枠づくりをしようと思ったのだが、結構高額になってしまうため、断念し、代替の材料がないか、店内をパトロール。
水田の仕切り用のプラスチックがあったのだが、海洋プラスチックの問題などを考えると、土とプラスチックという二つの物質の親和性に違和感を覚え、パス。
最終的に、構造用合板を使用することとした。
頭の中の計算で、枠の大きさは、縦90Cm、横180Cm、高さ30Cmとすれば、構造用合板一枚で作れ、合計18マス、3個作れば、54マス。
インターネットの情報によると、スナックエンドウは、1マスに8個の種(苗)、ソラマメは、4個の種(苗)を植えられるとのことで十分な数である。
構造用合板を3枚購入し、海の家へ。
構造用合板の加工などお手の物で、チャチャっと3個の枠を1時間程でくみ上げる。
枠ができたところで、耐久性を増すために、防腐防虫剤の塗装を外側のみに施す。
内側にするとその成分が土に溶け出しそうで何となく気持ち悪かったので、外側だけに行った。
この結構大物の枠を外に運び出し、庭の収まりの良い場所に配置を決める。
具体的には、太陽さんさん降り注ぐ南側の丘の縁のところに置き、水平をとる。
3個目を配置しようとすると手が滑り、最高速度で枠が右足の甲を直撃、正直言って、痛いなんてもんじゃない、折れたかと思ったぐらい痛かった。
土づくり第一弾 苦土石灰を施す
それからの重労働である土作りにマイナスな影響が出てしまうが、せっかく家族に許してもらい一人でやってきている貴重なチャンスなので、坦々と仕事をこなす。
仕事というのは本当に地味で、粘土質のこの山の中から比較的粘土質でない場所を探し、そこをスコップでほり、バケツに土をいれ、90Cmx180Cmの枠の中に運んでいく。
本当にどこかの収容所の重労働のようなもので、単調で、しかも足は痛み、何十回と土採取の場所と枠の間を移動する。
途中何度もくじけそうになりながら、なんとかそれぞれの木枠に20Cmほどの深さの土を投入し、気が折れた。
そうして採取した土に苦土石灰を100G/M2という分量で巻いていき、上から十分な水を注ぎその日の作業終了。
苦土石灰をまき、一週間後に化成肥料と堆肥をすきこみ、一週間後に苗の移植となるという運びである。
ちなみに足はやはりかなり強く打ったようで、2日後にはしっかり内出血、このような状態でよく重労働をこなしたものだと自分自身で感心する。
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