家庭菜園6 -ソラマメへのアブラムシによる攻撃と駆除-

家庭菜園

今までの投稿の通り、素人としては信じられないことながら、本当に順調にソラマメは成長しつつあった。

様々な用事があり、1か月ほど海の家には来れなかったのだが、やっと時間を見つけ、家族で、訪問。

今までの経験からスクエアフットガーデンには絶対の自信をもっての訪問で、夜到着時には、車のヘッドライトに照らし出されるしっかりと成長しているソラマメに満足を覚える。

今回は結構成長したので、もうそろそろ、茎が倒れるのを防ぐために、紐でくくって、根元の部分に土をかけ、化成肥料を施す時期かなと頭の中で計画を立て、翌朝を迎える。

朝日の中、伸び伸びと育っているソラマメを見て満足感を覚える。

ところどころ倒れているものもあるが、それはおそらく何らかの小動物が横切ったか、大きくなって重さで倒れたのだろう、紐でくくってささえてやれば大丈夫じゃないかというような余裕しゃくしゃくの目で作物を見つめる。

倒れている茎を引き起こそうとまじかでソラマメを見ると、まさに、びっくり仰天、それぞれの茎の先端に、葉に、そこらじゅうに、なんらかの緑色の小さい楕円の物体がびっしりくっついている、隙間もないくらいのびっしり度である。

よく見ると毛のような足が生えている、これは何か、何か、何か。。。

アブラムシだ。

アブラムシの害というのは聞いていたが、ここまでひしめき合って大挙して襲ってくるというのは全く予想していなかった状況であり、触るのもはばかられるほどうごめいている。

周りの株もみてみると、出たての柔らかい葉の部分に密集しており、一株だけというわけではないらしい。

このアブラムシを一匹一匹手動で駆除など、とてもお手上げということで、すぐにコメリに行き、アブラムシ用の殺虫剤を買ってきた。

農薬というのは、この海の家を買うまでは全く縁がなかったものだが、まず第一弾ということで、除草剤を購入し、使用、その効果のすごさに圧倒された。

今度は殺虫剤のすごさを体感する番だ。

とはいえ、雑草と異なり、ソラマメは口に入るもの、今後、ワイヤやタタや奥さんが食べるソラマメに残留農薬が残っても嫌なので、パッケージが緑色の優しそうな農薬にする。

通常、農業で使うような農薬は、水で希釈して使用するようであるが、私は専門の農家でもないため、家庭園芸用の薄めずにそのまま使えるスプレータイプのものを購入した。

購入するとすぐに海の家に帰還し、取扱説明書を読む。

作物に農薬を使用するのは、人間が薬を飲むことと同じで、用法用量を間違えると毒になりかねない。

とのことで、説明書をしっかり読むと、収穫まで3回使用できるらしい。

収穫までにアブラムシが3回以上攻撃してきたらどうするのだろうと思いながら、まずは目の前のアブラムシ退治に集中。

アブラムシがいるところめがけて、スプレーをすると霧状の農薬が作物にかかっていく。

アブラムシに直接かかることもあるが、別に目の前で死ぬわけではなかった。

また、農薬自体のにおいも何もしないので、効いているのか効いていないのかわからない。

ただ、以前の除草剤の経験、散布した時はなにも変化なしと思われた雑草が、翌週行くと完ぺきに枯れていたことを思い出し、科学、、、ではなく、化学の力を信じ、目の前で効果の見れないアブラムシ成敗に精を出す。

全体にまんべんなくかけ終わったところで、終了、ソラマメのスクエアフットガーデンは、90Cmx180Cmのものが二つだが、この二つのガーデンにトリガー式のスプレーでトリガーを引き続けただけでかなり指が疲れてしまった。

その後アブラムシのことはすっかり忘れ、子供たちと遊んだりとあっという間に一日は過ぎ、翌朝を迎える。

翌朝さっそく見に行くと、まだ葉の先にアブラムシはついているのだが、前日ほど密集しておらず、ところどころ歯抜け状態となっている、しかも、どうも生きているという気配がない。

そっと触ってみると、アブラムシは全滅しており、それが葉を揺らすとボロボロ下に落ちていく。

農薬のことを調べると、浸透移行という性質のある農薬があり、これは、作物の一部にかかると作物体内を移動して、それを食べた虫が死に至るという。

例えば、茎にかかったものでも、その成分が葉まで移行し、効果を発揮するという。

どうも私の購入した殺虫剤はそのような性質のあるものらしく、アブラムシが、直接農薬にふれ、死んだのか、この浸透移行という性質で作物体内を移動してそれを食したアブラムシが死んだのかはわからないが、アブラムシをせん滅し、ソラマメを守ったという安堵と共に農薬の効果には驚愕した。

農薬が人類にとっていいか悪いかは別の次元の話だが、私は私としてこれだけの効果に畏怖を覚え、用法用量を守って使用することを心に固く誓った。

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