指紋照会機

南米コロンビア

コロンビアでは、セキュリティーの確認が非常に重要な生活のとなる。

例えば大きなビルの駐車場に車で入る際などは、かならず、爆弾犬(当然ながら犬が爆弾なのではなく、爆弾や火薬のにおいを探知する特殊訓練を受けた犬)が、必ず車の周りをかぎまわり、また、スカートの中をのぞくような上向きの鏡がついた棒で車の下をチェックする。

これは、ゲリラ組織が常に爆弾によるテロを企てていたころの名残であり、最近は減ってきたといってもまだまだ安心できない。

同様に人のビルへの出入りも厳重で、まずは、受付で写真を取られ、また、指紋を採取し、指紋でゲートが空くようなシステムを採用しているビルが多々ある。

このように徹底した安全管理のもと安心して生活できるのだが、、、、ここまではいいのだが、問題はこの指紋照会機。

感度が低いのだか高いのだかわからない。

しっかりと指をあてても、反応しないことも多々あり、一方、しっかりと指をあてると一致せず、入館の許可がでない。半端なことをしないで、カードにでもしたほうがよっぽど効率的な管理ができるのにと思いながら、いつもトラブルに見舞われイライラしてしまう。

ただ、最近はこちらもだんだん慣れてきて、指紋照会機により使い分けられるようになってきた。

例えば私が通っている会社の入っているビルの指紋照会機は、人差し指をまさに垂直に寸分たがわず、指を表面に置き、片手の重さをかけることによりかなりの確立でトラブルなく入れるようになった。

また、私がかようジムの照会機は、指を乗せる面積が小さいので、とにかくこれも垂直にただし、渾身の力をこめて、まさに指紋を刻み込む形でガラス面に接することにより、クリアの確立が高くなる、さらに取引先のよく通うビルの照会機では、ごまかすようにあまり詳細の指紋を悟られないように軽くフェザータッチで指をあてることによりゲートが開門する。

私は、このような小さな指紋照会機の性能に頭を悩ませる小市民であるが、コロンビアは現在でもマフィアやゲリラ、麻薬などの問題を抱えているが、このように指の置き方に悩むようなことが根本的に解決できるような安全な社会の実現を祈るばかりである。

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