日常を非日常とする魔法の言葉 ”旅行”
東京に住んでいると、東京都内の観光地訪問は、旅行ではなく、他の県から来た場合は、同じ行為をしても、旅行となる。
旅行という言葉を使うと、日常が非日常に変わり、すべてのアクティビティが新鮮味を持つ。
例えば私は、皇居近辺の会社に通っているのだが、皇居の周りには国籍を問わず、様々な国の人々が観光に訪れ、写真を撮りまくっている。
高い航空運賃を支払い、ホテルに泊まり、わざわざやってきているのである。
一方、私はというと、単に通勤経路という扱いでその価値をしっかり認識していない。
休みをとり、フランスのシャンゼリゼ通り等行こうものなら、写真を撮りまくる、すべてがおしゃれできれいに見えるから、、、実際はゴミがたくさん落ちていたとしても。
このように自分の心のとらえ方、すなわち、価値の置き方により旅行になるか通勤経路になるか決まっているのである。
人生を楽しむという意味では、人生という限られた時間の中、心のとらえ方により、快楽にできる時間があるならば、すべてその魔法で、快楽の時間に変えなければ。
というような思いのもと、本ブログでは、都内の訪問でも旅行というくくりにし、心の置き方を変え、価値を増幅しということで、いい場所を紹介できればと思う。
葛西臨海公園
土曜日は風邪で弱っている奥さんと子供たちをゆっくり休め、一日家事に励んでいた。
炊事、洗濯、掃除をテキパキ行っていると、つくづく主夫力が上がっているなと実感する。
結婚してから、ここまで家事力が向上する旦那というのは珍しいのではと我ながら感心してしまう。
日曜日は皆ちょっと体調が戻って、しかも、天気がよいことからうずうずしており、私からのどこかへの外出の提案を待っているようなオーラが全開で放出されている。
家から近く、適当に力を抜いて散歩程度楽しめるところ、公園、公園、近所の公園、そうだ、八景島シーパラダイスにはかなわないけど、ここにも水族館あり、世にも珍しいマグロが回遊する水族館が。
そこは葛西にある葛西臨海公園。
どうでもいい話だが、水族館の水族という言い方って面白い、陸を走る動物は陸族、空は空族、よって、水族、、、陸族と空族のいる場所は動物園というのに水族のいる場所は水族館。
どういう経緯でこの水+族という名前の施設になったか摩訶不思議。
とどうでもよい話を元に戻し、家を10時に出発し、10時半には、もう到着。
ベビーシートを使わなくてもよいような近場にこのような施設はありがたい。
到着し、駐車場に車を止め、陸橋を通り、公園エリアへ。
公園エリアに入ると同時に、奥さんがおなかすいたと。
絶妙のタイミングで、ケバブやらタピオカやらコロッケバーガーの屋台がある。
動線を考えつくした絶妙な配置により、まんまとはえ縄にかかったマグロのように我々家族は、屋台に一網打尽にされてしまった。
近くでは、大道芸も始まり、大道芸で視覚聴覚興味を刺激し、ケバブのにおいで食欲を刺激する作戦にめろめろの我が家。
ケバブが初めての奥さんはケバブに夢中。
肉の部分を子供とわけて食べながら、キャベツのあまりの部分を私に渡してくる。
大きなサイズのケバブサンドを一気に食し、いざ展望台へ。
この公園の施設は、展望台と観覧車、水族館がメインな施設となっている。
高所に極端に弱い私は観覧車は自然にパスで、水族館に向かう前に天気もいいのでということで、展望台に向かったが、ワイヤが肉、肉と言っている。
それに合わせるように奥さんも肉、肉と言っている。
二人ともよほど先ほどのケバブが気に入ったらしい。
せっかく家族そろってはえ縄から逃げ出せたのに、また、そろってはえ縄の仕掛けのある場所へ逆戻り。
ここで、再度ケバブサンドの大きいのを購入し、奥さんとCは2倍の肉を楽しみ、私は、2倍のキャベツを楽しむ。
ご参考までに、私は菜食主義者ではない。
結局展望台への道はあきらめ、梅や菜の花のさいているエリアへ移動。
そこで、ゴザをひろげて、日光浴。
ワイヤはそこらじゅうを走りまくり、私は追いかけ、タタはゴザの上でもぞもぞもぞもぞ奥さんと遊び、素朴な家族の休日を楽しんだ。
せっかくなのでやはり水族館は外せないと思い、しばらく遊んだあと、水族館に移動。
水族館に行く途中で、またもや動線にはまったくかからないちょっと離れたお店にソフトクリームが販売しているのを感知した奥さんは、Cを誘い、ソフトクリームをお食べになられた。
サメははるかかなたから血のにおいをかぎつけ、一気に泳ぎよるというが、うちの奥さんもソフトクリームに関しては、サメ並みの本能を発揮し、どんなに広い空間でも的確にその位置を突き止める、水族館以外にもサメがいることに感心した。
水族館は、かなり凝ったつくりとなっており、やはり最大の見せ場は、マグロの回遊する水槽。
このガラスは、2200Tの水を支えるために、26㎝もあるらしい。
このガラスが割れたらえらいことになると思いつつも、マグロの流線型で水の流れにまったく逆らわない美しい形での泳ぎにしばらく見とれる。
ワイヤもタタも奥さんもマグロに見とれている。
ちなみにワイヤもタタもまだマグロは食べたことはない。
奥さんは外国人ながらマグロは大好物、この見とれている眼が、その見事な流線型に見とれているのか、さばいたときの身を想像しているのかは私からはわからない。
マグロの他にもペンギンやカツオ等面白い見世物がたくさんあったのだが、なぜか突然私は吐き気に襲われ、顔面蒼白、普通に歩いていられないようになり、ちょっと困った。
なんとか家族を車にのせ、ほうぼうのていで家まで運転し、家についた途端に布団の上でノックダウン。
吐き気、悪寒、微熱にて動けなくなってしまった。食欲もまったくなし。
午後3時から翌朝まで、寝たり起きたりを繰り返しながら、苦しみ、朝は起きたが、サラリーマンの悲しさで会社へと出社。
一方で、奥さんはというと、日曜日の午後3時から翌朝まで、自分も風邪が治りきっていないのに、子供たちの面倒をしっかり見てくれて、私は感謝と共に申し訳ない気持ちでいっぱいで、ケバブの肉やソフトクリームなどいくらでも食べてくれと。
奥さんは子供を産んで以来2年以上、全くしっかり眠っていない。
ごめんなさい&ありがとう。
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