水回り関連のリフォームの打ち合わせ、簡単な掃除をした後の話、東京への帰路につこうと敷地から出ようとしたときの事。
家の前までたどり着くには進入路で私道である細い未舗装の道を登っていかなければならない。
この道が結構細く、ミニバンではちょっと注意が必要。
東京に帰るのは名残惜しいが、翌日には南米から帰国の奥さんと子供たちを空港まで迎えに行かなければいけないこともあり、出発することに。
ただ、家の前にはUターンする場所の余裕もないので、バックでその道を降りていたところ、後輪が右側にガクッと落っこちたようないやーな感触が。
慌てて車をとめ、前進しようとするも全く進まない。
外に降りて確認すると、右側の弱くなっていた土手が、車の重みで崩れ、その土手の際を示すために地面に突き刺された鉄パイプがかろうじてミニバンが土手から落ちてしまうのを支えていた。
当然のごとく鉄パイプは、ミニバンの後ろ右側面のドアに直に接触しており、大きな傷をつけてしまっていた。
中古だが気に入って買ったばかりのミニバンが、じわじわとさらに強い力で鉄パイプに押し付けられ、抜け出そうとすればするほど深みにはまっていき、まるで拷問にさらされているような気分になってくる、耐えられない。
夕方。
日も暮れて寒くなってきた。
携帯を見るとバッテリーも少なくなってきており、車にはシガーソケットにつなぐ充電のケーブルも用意していない。
結構まずい状況に陥ってしまった。
とのことで、携帯のバッテリーのあるうちにと思い、急いで保険会社に連絡し、レッカー車を送ってくれる会社を探してもらう。
住所もないような山奥なので、オペレーターの方も電話の向こう側でGoogle Mapを駆使し、場所の特定をしようとしてくれているが、結局難しく、最終的には近くの県道で私が立って待っていることで合意した。
1時間くらいたってやっとレッカー車が到着。
レッカー車の方がワイヤーをひっかけ、引っ張り上げようとするとある事実が判明。
隠れていたのだが、車の右わきのドアを傷つけている鉄パイプのほかにも、ほかの鉄パイプが、後ろのバンパーと右後輪の間に突き刺さっており、無理やり引き上げるとバンパーがそのまま取れてしまうという。
表面的な傷だけでなく、内臓まで届くようなかなりの重傷にショックを受ける。
このままのレッカー車だけでは不可能ということで、急遽応援要請。
車を吊り上げられるタイプのレッカー車二号の到着をさらに1時間ほど待つ。
レッカー2号は到着すると後輪のホイールに特殊な金具をかけ、後ろ側をつり上げ、バンパーと後輪の間に刺さっていた鉄パイプが完全に車から抜けたところで、レッカー車一号が前にけん引というチームプレーで救出が終了した。。
幸い突き刺さった鉄パイプは、車の臓物を傷つけることはなく、何の液漏れもしていなかったのだが、やはり外側のドアの傷はかなりひどいものでかなりショック。
さらに、このようなロードサービスは保険の保証の範囲に入っていると思っていたのだが、特殊な作業が加わるとそれは保険の保証外で、後日、レッカー車2号の出動と超過時間ということで、17000円の請求書が自宅に届くこととなる。
いずれにせよ、ここまでして私を引き留めるとは、どうも私はこの家と土地にかなり気に入られてしまったのだなあと車の傷と出費をポジティブにとらえるべく頭の中を無理やり整理した。
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