長崎県 ‐ぶらり旅前編 バイオパークと西海公園

旅行

房総の開拓に力を入れるあまり、あまり家族との純粋な家族旅行ができていなかったので、夏休みとして長崎へ旅行することにした。

なぜ長崎かというと、最初は五島列島福江島を目指したのだが、ワイヤとタタという幼子二人を連れての飛行機、バス、フェリーという移動の困難さや梅雨明けの遅れによる天気への不安で断念、一方で、長崎行きの航空券は購入済みで、それでは長崎へということで、なんとも積極性のない理由。

ただ、奥さんとは過去、外国人として訪れるべき場所として、日本の戦争を物語る広島と長崎は必須だと思われ、広島にはまだ子供たちのいなかった数年前に訪問していた。

ちょっと話はそれるが、激情家のラテンの血の流れる奥さんは、広島の平和記念資料館や平和公園を回り、ここまでのことをされて、日本人はどうしてアメリカ人と普通に会話ができるのか、アメリカ人を受け入れることができるのかとあくまで徹底抗戦のコメントを残していた。。。

今般、福江島にいけず、長崎観光となったのも何か不思議な感じがするなと崇高な気持ちになる。

ただ、子供たちは小さいのでまだ理解できないと思うので、改めて理解できる年になったら広島長崎は、改めて連れて行こうと思う。

話はがらりと変わり、今回は夏休みで子供が主役。

メインは、ハウステンボスと長崎バイオパークとし、それを軸にして日程を決める。

日程は3泊4日。

一日目は羽田空港にいく道中の混雑もいやであったため、午後の便でゆっくりと。

モノレールにのったのだがモノレールが初めての奥さん、ワイヤもタタもスカイトレインと言って大騒ぎ。

私にしてみれば、段差はあるし、乗車スペースは狭いしで不便極まりないと思っていたのだが、物は取りようで、確かにそういわれてみると、海の上を平行に飛んでいるような遊園地の乗り物のような感覚におそわれる。

出張などで利用するがそのように夢のあるとらえ方をしたことがなかったので、日常の普通の一幕もとらえ方を変えればわくわくするような瞬間がたくさんあるのではと楽しい気分になってくる。

そのように海と平行に飛んで羽田空港に到着。

羽田空港では、当然のことながら窓の外にたくさんの飛行機が見える。

ワイヤはその飛行機をみて、大興奮。

子供はどれだけのアドレナリンを作り出しているのかと感心すると同時に、自分もほんの些細なことで喜んだり興奮したりとうことを大切にしようと思いなおす。

とにかく、子供を見ていると手間がかかるが、楽しいしこちらもたくさん勉強になる。

ワイヤは私にとってもう、ある意味一瞬一瞬を楽しむ天才の師匠である。

羽田空港から長崎へはスムーズなフライトで遅れもなし。

一日目は、市内のホテルをとっていたので、バスで長崎駅前へ。

普段、東京の都心のど真ん中にすみ、徹底的に無駄を排除したようなあまり生活感のない街を目にしている家族にとっては、路面電車が走り、建物も高層ビルではなく、昭和情緒あふれるレトロな雰囲気を醸し出す長崎の街に、感動している。

長崎駅前でバスは止まったのだが、そこからホテルまでは2KM程度。

タクシーの予定であったが、街もウキウキするような雰囲気だし結局歩いていくことにした。

やっぱり坂が多くてちょっと疲れたが、乗り物で座ってばかりいたワイヤのパワーを発散するにはちょうど良い散歩道でありと思ったのだが、ワイヤはベビーカーにのり寝てしまった。

途中豚まんやがあり、3個購入。

奥さんは長崎の豚まんは初めてであったがそのジューシーなおいしさに感動。

当然のごとく私も堪能。

ワイヤのものは起きた時のためにとっておく。

30分ほどかけてゆっくり歩きホテルにチェックイン。

ホテルはダブルベッドのビジネスホテル。

ホテルの部屋を見た瞬間、奥さんは絶句。

この部屋でどうやって寝るのかと?

実は私はいびきがうるさく、一緒のベッドで寝るのは不可とされており、このような状態に驚いたよう。

当然私は準備がしてあった。

通販で持ち運び可能な空気を入れる細長いエアベッドを購入していた。

エアベッドをさっそく空気をいれセットし、ビジネスホテルに泊まりなれている人は容易に想像できると思うが、入り口のドアからベッドのあるところまで行くバスルームとトイレの前の細い廊下のような場所、そこが私のベッドの設置場所となり、そこにベッドを敷くと、あら不思議、いままで通路としか機能していなかったものが、まさにウナギの寝床のような、カプセルホテルのような私の寝室の誕生である。

奥さんはとてつもない呆れ顔。

何か言いたい奥さんは騒音はどうするのというので、このベッド、実は防水、あまりうるさかったら言ってくれればこのベッドをもちバスルームに行き寝るので大丈夫と切り返すとさすがにそれ以上の文句は収まった、めでたしめでたし。

夕食がまだだったのだが、子供たちが眠そうなこともあり、近くのコンビニでご飯でも買おうと思ったが、ちょうど牛丼チェーンがあったので、牛丼ではなくウナギダブルの弁当に。

その日は次の日に備え、ウナギ弁当を食し、すぐにウナギの寝床での就寝。

長崎の名物にウナギは入っていなかったと思うが、妙にウナギに縁のある夜だった。

二日目は、ウナギの寝床に土足で侵入してきたワイヤの攻撃に始まる。

最高の目覚まし。

おなかがすいたので、ワイヤをつれ、近くに買い出しに。

マクドナルドがすぐあり、そこでパンケーキやらエッグマフィンやら適当に買い出し。

ホテルの部屋の床に皆で座り、奥さんがピクニックと宣言し、そこはそのままホテルの部屋でのピクニックブレックファーストとなった。

朝食終了後、まずレンタカーを借りるためにタクシーで移動。

レンタカーには前もって予約していたチャイルドシートとベビーシートが取り付けてある。

我が家は2人乗り、タンデムのベビーカーを使用しており、これがかなり場所をとる。

今般も普通車をレンタルしたので、後ろのトランクはトランク二つでいっぱいとなり、しかたなく助手席にベビーカーを置く。

後ろはベビーシートとベビーカーで占められていて、真ん中が奥さんの座るスペースとなるがかなり狭い。

この狭さ、奥さんに見せるのがかなり怖かったが、すんなり座ってくれた。

第一関門無事通過。

まずは、第一の目的地である長崎バイオパークへ。

長崎バイオパーク - ZOOっと近くにふれあえる九州の動物園&植物園
九州の動物園・植物園「長崎バイオパーク」公式サイト。ダイナミックな自然の中、カピパラやフラミンゴなど珍しい動物と身近に触れ合える。日本初カバの人工哺育で有名。

この長崎バイオパークというのはそれといった珍しい動物がいるわけではないが、日本で一番動物に近づける動物園という触れ込み。

動物好きのワイヤとタタにはもってこいとのことでチョイスした。

ゆっくりと安全運転で一時間ほどかけ、長崎バイオパークへ。

大人二人の入場券を買い、園内へ。

園内に入ると同時に、インカ風に作られた石段が目の前に現れ、右側には、池の真ん中に島があり、そこの住人であるサルがいる。

サルに気づいたワイヤは大喜び、大興奮で狙いが的中した私はサルではなくワイヤの反応に大興奮。

順路通り歩いていくと、地面に足跡がペイントされており、ワイヤが何の足跡かと聞いている。

その足跡をたどっていくと足跡の主の写真が表れるという趣向。

おそらく大人だけであれば感激もしないのだが、このようなしかけに小さな子供がいると感銘を受ける。

バイオパークすばらしい、ありがとうございます。

見れた動物は、亀、鯉、様々なサル、やぎ、リャマ、カピバラ、ビーバー、キリン、カバ、カンガルー、バク、フラミンゴ等々。

特に印象的だったのは本当に近くで見たり触ったりできること。

また、そこら中にガチャガチャがあり、このガチャガチャで餌を買って、動物にあげられるのは子供にとって触れ合う絶好の場となっていた。

カピバラに触れ、その剛毛に驚き、カンガルーと一緒に飛び跳ね、バクにリンゴをやりと盛りだくさんの体験ができた。

私もカンガルーはボクシングのイメージが強く怖いのではと思っていたが、怖くもなく、買った餌をおとなしく食べている。

ふと下に目を向けると下腹部から変な方向に足が生えていると思ったら、これは、子供をおなかの袋に入れているところであった。

かわいい印象だが実際に目にするとちょっとホラー感のある構図であった。

慣れてしまえば怖いもの知らずのワイヤはいきなりカンガルーの子供の足を引っ張ろうとするので、それはやはりかならず親カンガルーのストレートが飛んでくると思い、慌ててワイヤの行動を制するとともにカンガルーに謝罪、事なきを得た。

後、かば、かばは本当に大きかった。

話はまた脱線してしまうのだが、興味深い嘘のようなホントの話。

カバといえば、アフリカにいるはずのこの動物、奥さんの故郷の南米の川で繁殖している。

なぜか???

南米はやはり実際麻薬マフィアで有名、現在はアメリカとの共同戦線で組織としてのマフィアとしての力は弱まっているが、過去全盛期には、その有り余る資金を利用して、地元にはインフラを整える社会貢献などもしていたという話もあるほど多種多様な活動をしていた。

麻薬王たちが権力を誇示するために様々な珍しい動物を違法に連れてきて、自分の動物園を作っていたという。

この動物園、どうなったかというとアメリカとの共同戦線による取り締まりで麻薬マフィア壊滅、麻薬の王様逮捕、動物たち、現地解散という事態になったという。

カバは大柄のわりに繁殖力が強いようで、現地の川で繁殖してしまったという。

驚いたのは現地の漁師。

ある日普通に魚を取っていたところ、あの巨大なカバの口が開きと、その驚きを想像するとこちらも口がふさがらない。

カバの大きさと鳴き声の大きさに感動し、同時の南米の漁師の驚愕を想像しながら、バイオパークでの一日を終える。

バイオパークの他にも自然公園などの候補もあったが、時間も夕刻に近づきつつあり、また、そこからホテルまでは一時間くらいかかるとのことで、ホテルに行くこととした。

ホテルは弓張の丘ホテルというホテル。

長崎・佐世保 西海国立公園 弓張の丘ホテル
弓張の丘ホテルは九十九島や佐世保の街を一望できる丘の上にあります。西海国立公園やハウステンボスへのアクセスに優れ、宿泊以外にもランチバイキングやウエディングなどご利用いただけます。心からのおもてなしで皆様に素敵なひとときをご提供いたします。

弓張の丘という長崎の誇る多島美、九十九島を丘から見下ろせるという場所にあるホテルを予約した。

夕食、朝食込みのプラン。

まずは、カーナビにホテル名を入れ、その通りにホテルに向かう。

かなり細い道を上り、頂上に近いところにホテルは位置していたが、どうもホテルの先を少し道なりに上ると展望台があるとのことで、ホテルは後回しにし展望台まで登った。

頂上は開けており、また、展望施設(展望台)もしっかり整備されており、とてもきれいな公園となっていた。

第一展望台と第二展望台と両方訪問し、記念写真を撮影。

時刻も夕暮れ時ということもあり、とにかくきれいな風景に感動。

多島美という言葉は初めて聞いたが本当に価値のある風景で、家族で感動。

しっかり夕暮れ時の景色を堪能した後、ホテルにチェックイン、ホテルからの景色も絶景である。

また、部屋もきれいで、エキストラのベッドも入っていたので、ポータブルベッドの出番はなし。

18時からのバイキングを予約していたので、すぐに予約時間となり、子供たちにおそろいの新調の甚平を着せて、弓張の丘ホテルの夕食晩さん会に参加。

親ばかながら本当に兄弟かわいく、バイキングの会場での注目度は一番。

皆かわいいかわいいと声をかけてくる。

親として鼻高々。本当にかわいい。

バイキングは非常に充実しており、普段中年のため節制している私もリミッターが切れてしまい、爆食い。

炭水化物のフルコース、お寿司にうどんに鯛茶漬け、カレーにビーフシチューという釣りの五目釣りならぬ炭水化物の五目を達成してしまい、おなかがパンパンに。

私のおなかを触った奥さんは結婚後こんなに食べておなか一杯になった私を見たのは初めてとのことで呆れ顔。

子供たちもよく食べ、よく遊び疲れて夜はぐっすり。

私も奥さんも子供たちの笑顔に満足し、ぐっすりと眠る。

ただ、私はおなかがいっぱい過ぎてしっかりと眠れなかったのだが。

翌日は本番ハウステンボス、体調をしっかり整えて後半に臨む。

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