皇居周り散策 -2022年春 桜の新たな楽しみ方 桜川-

旅行

約一年前、皇居周辺に勤めている私は、その特権を利用し、昼休み皇居周りの散策を楽しんだ。

桜のつぼみが徐々に膨らみを持ち、やっとの思いで花開き、更に満開咲きほこり、その後一気に散っていく、この一連の流れを余すことなく楽しみ尽くした。

翻って今年、今年も昨年のような桜のフルコース、贅沢三昧を極めつくすつもりでいた、結果としてできなかった。。。

なぜできなかったか、人生初めて腰を壊したからだ、腰の痛みがここまで生活を破壊し、楽しみを奪いつくすのか、これは言葉では言い尽くすことができない。

家から最寄りの駅まで、会社の最寄りの駅から会社までという最短距離の移動でもひーひー痛みをこらえながらの移動であり、顔を上に向けて桜を楽しむような余裕は全くなかった。

腰の痛みで下を向き、桜を楽しむ余裕もないこの痛みと哀しみ、なんとも言えない春となった。

こうして桜の時期は過ぎ去った、私は、痛む腰をかばいながら、前かがみになりながら、悔しさに会社から最寄り駅までの道すがらお濠の水面をぼんやりと見つめた。

お濠の水面は、皇皇しさは別にして、通常はそれほどきれいだとはいいがたい、ただ、私の見つめた水面は、美しかった。

なんとなんとみじめな私に最後の桜の花の行方を見せてくれたのだ、桜はつぼみが膨らみ、満開となり散るだけで終わるものではなかったのだ。

桜は散った後、最後の輝きを水面で見せていた、花弁が流れとなり、緑色の水面に、ひそやかな桃色というか桜色のさまざまな図形を描き出し、有終の美を飾っていた。

私の腰痛は、最悪の桜日和を作り出した悪者として、私の中で永遠に引き継がれるものと思っていたのだが、最後に桜の有終の美の楽しみ方を教えてくれた、傷みのあまり、ありがとうという気にはさすがにならないが、この楽しみを見つけられたことは、今後の私の人生に一つの彩をくわえてくれたものとして、圧倒的悪者からは解放された。

どうも人生万事塞翁が馬、、、かな?!?!

コメント

タイトルとURLをコピーしました