DIYによるリフォーム10 -中央南の6畳間の床はりと壁はり-

リフォーム

我が海の家は隙間だらけでまだまだ子供たちを連れて行けるような場所になるまで仕上がっていなかった。

夏に向かい気温も上がり、様々な生物が活発に動き出している。

今まで屋外屋内問わず海の家の敷地で見た生物は、チョウ、ミツバチ、毛虫、羽アリ、クロアリ、シロアリ、ムカデ、スズメバチ、ヘビなど最初の二つを除き、ほぼ不快害虫や不快生物、できればかかわりあいたくない生物である。

この家に無数に広がる隙間を見ていると、それら生物が我が家に侵入しようと虎視眈々と狙っているというような妄想に取りつかれてしまう。

とにかくしつこいようであるが、完璧に密封された部屋でなければ、ムカデやヘビ、スズメバチなど危険生物から子供が守れないので、この辺を前面に押し出し、再度奥さんを説得し、金曜日夜から一人で修復に向かう。

まずは金曜日夜、コメリ館山のやっている時間にたどり着くために、再度、コストより時間優先ということで、東京から館山まですべて高速を利用し、千葉入り。

直接コメリを訪問し、資材館に行くと、どうも資材館は改装するらしい、しかも7月初めから7月中盤までは完全封鎖という私にとっては考えられない状況。

ただ、今般の訪問で、ある程度、密封する空間ができれば、柱の補強もできたし、後は時間をかけて少しずつ直していけばよいので、あまり関係しないかもしれないが、それでもいつなんどきでも必要な建築資材がすぐ手に入るという安心感がなくなる期間が2週間もあるとはちょっとショック。

それぐらいコメリパワー館山は私にとっても海の家にとってもなくてはならないものになっていた。

今般は、構造用合板はふんだんにストックがあるので、なくなってしまった2x4材に巾木の代わりに利用しようと思っている1x4材、これに羽目板、また、先般ベニヤの上に直接漆喰を塗ってしまい、のちに純白の漆喰にベニヤの黄色い成分が出てきてしまい、汚い黄色になってしまったので、その間違いを犯さないために、漆喰塗装前に散布するベニヤ用の下地スプレーを購入。

これは、ベニヤや砂壁等汚れが浮き出てきそうなところにあらかじめスプレーしておくとそのような成分がでてこず、きれいな白色を保てるという話で、半信半疑ながら購入を決める。

資材の買い出しの後は、もうスーパーもしまっているので、既定路線でコンビニで夕食とアルコールの調達。

作業に入ると寝食を忘れてという言葉の通りの行動をとる私は、次の日の食事は購入せず、単に水分補給のためのウーロン茶2Lという何とも燃費のいい燃料を買い出し、コンビニを後にする。

現在、海の家で私が就寝するのは、南東の6畳間、完璧に密封された空間なので、安心して飲酒し、コンビニごはんを堪能し、就寝する。

翌朝、ひどい雨。かなり激しい雨で、古い家に反響しまくっている雨の音で朝目覚める。

我が家はトタン屋根なので、雨の日の音はとてつもなく大きくなる、小ぶりであっても大雨の感じの音量なので、激しい雨の際の音量は推してはかるべしである。

中央南の6畳間の作業にかかる。

そこは、四分の三の床が合板で完成しているが、すべての壁の下に隙間がある。

現在のままでは、ヘビやムカデは何の苦もなく余裕で入ってこれる構造となっている。

また、四分の一は土間となっている。

これは掘りごたつで囲炉裏にする予定なので、ただ、足元は何とか外と遮断しなければ囲炉裏でいい気分になっているところで、掘りごたつにいれた足を、特に冬など暖気にさそわれたヘビやムカデに噛まれるなどというとてつもない背筋の凍る光景も考えられる。

まずは壁の下の隙間はどうするか、、、、悩むが、この部屋の床のみ、寝室や台所と比較し、かなり低い作りとしている。

理由は将来囲炉裏を作った時に天井までの距離が遠いほど空間があり、煙の心配が減るであろうという単純な理由。

よく都会のマンションなどで天井高等うたい、プレミアム感をだし、高価に販売しているが、田舎に位置するボロボロの家を入手すれば、天井までの距離はやり方次第で自由自在である。

特に床が低いと、床の下で支える木材の長さも短くなり、その分節約となり、天井が高い(床が低い)ほどコスト削減となる

隙間の話に戻ると、とにかく壁のしたをすべて階段のようにして穴をふさげばよいのではと考え、2x4で簡単な台を作り、それを目隠しとして、隙間を埋めていく。

四角い部屋の三辺にこの階段を張り巡らしてみるとあら不思議、真ん中がくぼんだ何とも言えぬなんとなくおしゃれな空間となった。

私の知り合いで将来ここに来るであろう人間で、足のサイズが30Cmの人間はいないであろうということで、2x4を3本平面にならべ、27Cmの幅とした。

変化をつけるために高さについては、玄関から中央南の6畳間への入り口は2インチ+4インチの2×4材を横と縦に組み合わせ13Cmとし、台所及び中央北の4.5畳間と中央南の6畳間との階段はは2インチ+4インチ+2インチの2×4材を横2枚縦1枚を組み合わせた17Cmとした。

世間で流行のバリアフリーとは全く対局のコンセプトだが、この古い家の隙間を埋め、しかも、子供たちが安全に行き来するようにするためには、これぐらいの工夫でちょうどよい。

家自体が、段差にあふれていてちょっとアスレチックぽくなっていてお年寄りには酷な作りとなってしまったが、子供たちにはいい感じであると思う。

階段で目隠ししてもまだ階段の上のに隙間がある。

その隙間を埋めるためには、杉の羽目板を縦張りで使うこととした。

よくお城とか倉とかで、壁の下半分が木で黒く塗ってあり、上が白の壁というイメージ。

中央南の6畳間と南東の6畳間の間の壁は、下は黒の羽目板の立て張りで、腰の高さぐらいまで。

そこに、巾木かわりの1x4を横に着けて目隠しをし、その上を白の漆喰とすることにした。

隙間をすべて埋めて、壁の模様にもするために、また、2Mの羽目板を効率よく使うために、一つの立て張りの羽目板を65CMとし、レーザー標準機で水平をだし、それにあわせ一枚一枚張っていく。

張り方はもちろん先般購入したたった8Lとキャパは小さいがいい働きをした常圧エアコンプレッサーと3000円弱で購入した仕上げ用ネイルガン。

この組み合わせ、かなり最強。

バスーン、バスーンという心地よい音を響かせながらきれいにきれいに羽目板が壁にくっついていく。

この工程、超最高に気持ち良い。

次に仏壇置き場の下、ここは10Cmほどの羽目板をやはりバスーン、バスーン。

玄関から南東の居間の階段の上の隙間も20Cmほどの羽目板をバスーン、バスーン。

台所と南東の居間の階段の上の隙間も同様の羽目板をバスーン、バスーン。

すべてのバスーンが終わってしまった。

と思ったが、まだまだ続くこのエアコンプレッサーとネイルガンの最強コンビ。

床が、構造用合板のままになっており、ここにも杉の羽目板を張っていく予定だったので、一枚一枚張っていく。

一枚張るごとにバスーン、バスーン。

ただ、幅の短い隙間を埋めていく縦張りの壁への羽目板の貼り付けと違い、床の場合は長い溝をはめあわせねばならず、これがなかなか簡単なようでうまくいかないこともあり、バスーン、バスーンのリズムは不規則である。

ある時は簡単にはまるので、すぐにバスーンできるが、ある時は木がそっていたり、溝がつぶれていたりで、バスーンするために10分とか間隔が開いてしまうことがある。

悪戦苦闘しながらも何とか床もすべて張り終え、きれいな床と壁が広がった。

壁の羽目板部分と床部分の色については、寝室がすべて黒色だったので、ダークオークという色で塗ってみようと思ったのだが、実は塗ってみるとあまりいい色ではなく、やはり黒のパンチの利いた焼き炭板のような風合いが気に入っていたので、すべてを黒で塗りつくす。

室内用水性ステインのブラックというものを使用したのだが、真黒であることには変わりないのだが、木目はしっかりと見えるので、表面を焼いたような感じで満足なあんばいとなっている。

ここで、ほぼ8割がたの中央南の6畳間の作業が終了。

本当に電動工具と慣れにより作業が格段に素早くなった。

当然プロの方にはかなわないが、ある程度のバイトならできるのではないかと思えてくる。

外から遮断された寝室二つと安全に過ごせる居間一室を何とか確保。

時間は夜の10時。

寝食を忘れ、ウーロン茶のみで、朝から働いていたがさすがに何か食べなければ倒れると思うが、冷蔵庫にはなにもない。

仕方なく疲れた体に鞭打って、下のコンビニまで。

ただ、コンビニまで10Kmもあり、結構な重労働で、結局お弁当とアルコールを購入し、食事を始めたのが、夜10時45分で、あまりの疲れからそのまま寝てしまい翌朝の朝まで爆睡。

翌朝は昨日とうって変わって、陽の光が差し込んでくるさわやかないい天気、一方で、とんでもない強風が吹いており、四方を樹木に囲まれている改築中の愛着がどんどん強くなっている我が家を外から散々にたたいている。

音が半端なく、朝から自然に目覚めてしまう。

土曜日は雨の音で目が覚め、日曜日は木々が家をたたく音で目を覚ます、なんとも風流な。

日曜日は父の日ということで、家族に早く帰る約束をしていた。

一方、次週は自信を持って家族を呼ぶことができるので、早急に掃除を始める。

家の中、すべての場所にちらかったネジやら工具、おがくずにまみれた床など、掃除だけで丸々二時間を使い、一方で、テレビや机など見栄えがいいように配置しなおし、日曜日の午前中に帰路につく。

疲れ切って家に着くと、別室で昼寝のために子供たちを寝かしつけようとしている奥さんの声が、音声モニターで聞こえてくる。

私は、ラインにて、ついたけど邪魔すると悪いから俺も疲れたので昼寝すると書いて送ったところ、鬼の形相の奥さんが目の前にあらわれた。

あいさつはなし?勝手に寝れば!!!と。

何とか改装の様子の写真を一枚一枚親切に説明し、いかに家族のことを思って作業したかわかってもらい、それでも機嫌は治らなかったが、奥さんは最終的には自分も眠くなったのか、昼寝すると。

何とも理不尽な対応だったが私も一応昼寝の時間を確保できたので御の字としよう。

通常、日曜日は食事の支度も食器洗いもしたくなく、ワイヤも大好きなのでピザの宅配を注文する頻度が高い。

この日も疲れ切った私はピザを注文。

あれやこれや話しながらワイヤとは、いない間の時間を埋めるように一緒にお風呂に入り笑いあい、ピザを一緒に食べ、ワイヤは満足して就寝。

尚、奥さんとワイヤとタタからは100円ショップで買ったというキーホルダーにメッセージが添えられて渡された。

Best Dadと書いてあった。

今までで一番うれしい贈り物かもしれない。

どうもありがとう、ワイヤとタタと奥さんと。

コメント

タイトルとURLをコピーしました