DIYによるリフォーム11 ‐居間の拡張‐

リフォーム

居間が狭い。

中央北の4.5畳間は床と天井を抜いただけで、資材の置き場になってしまっており、何も活用されていない。

この部屋はちょうど、中央南の6畳間とつながっており、つなげて居間として使えばとてつもなくよい空間となるであろう。

中央南の6畳間の中心の1畳ほどは将来の囲炉裏のため、床を張っていないため、実質5畳程度しかなく本当にせまい。

住みにくいこと、この上なしである。

よって、今回は、中央北の4.5畳間に床をはり、10畳ほどの大きさとなる快適な居間にすべく、大工作業に励むこととした。

有休をとり、出発は金曜日朝。

前日の木曜日は仕事の関係で接待であり、ただ、翌朝朝早くから運転があるため、飲酒量はしっかり調整。

朝早々に起きだし、独り身の身軽さで、バックパック一個に最低限の着替えを詰め、出発。

本当にこの独り身の作業のみには非常に理解のある奥さんに感謝する。

子供たちにも、パパはおうちの修理に行くと言って説明してくれており、なんでこの点のみ寛大なのか首をかしげるが、ありがたくいかせてもらう。

梅雨の真っただ中ということで、少し嵐めいた天候の中、アクアラインを通り、海の家へ。

到着前に、必須となる2x4材の在庫がなくなっていたので、買い出しにいつもの館山のコメリパワーに立ち寄る。

と、がーん、ショック。

資材館が改装ということで、7月1日から20日まで完全休業とのこと。

コメリパワーに心酔していた私のショックは想像を絶する。。。

仕方なくカインズホーム館山へ。

ここも素晴らしいホームセンターなのだが、もう、様々な資材の置き場所をすべて極めたコメリパワーとは勝手が違う。

時間をかけ、2x4材の他に、フィニッシュネイルや足りなくなったねじを探し当て、購入。

コメリパワーの場合は資材の積み込みは手伝っていただけるのだが、ここでは、どうも勝手が違うようで自分で積み込み、海の家へ向かう。

またまたやってきました海の家。

結局買い出しに行っていたので、土曜日の昼から作業開始。

まずは、最もめんどくさいおいてあった資材の移動、角材や合板を完成している中央南の6畳間に移動する。

すべてきれいにした後で、まずは柱の修復。

この柱、下から2Mほどシロアリとクロアリに蹂躙されており、取り替えようと思っていたのだが、先般大工さんに診てもらったところ、この柱はそれほど重要な柱でないよと言われたので、ちょっと優先度が落ちどうしようかなと思っていたところであった。

重要でないと言われると気合もはいらなくなり、それではということで、この蹂躙された柱は残したまま、その横に9x9Cmの角材を添え木のようにくっつけて対処することとした。

地面から梁までの高さは2.3M。

1.8Mと0.505Mの角材を用意し、まずは、1.8Mの柱をもとの蹂躙された柱と梁とにねじを打ちまくって固定する。

こうすると、天井から0.5M浮いた形で、1.8Mの角材の添え木完了。

大工さんから教わった通り、0.5Mではなく、これに5ミリほどすなわち、0.505Mの長さの角材を用意し、大型ハンマーで無理やり1.8Mの角材の添え木の下にはめ込む。

いい感じの圧力がかかり、下の方の角材は何のねじ使っていないのだが、ぴったりおさまり、びくともしない。

ただ、念のため、上の角材と同様の方法で、蹂躙された柱にまたねじを打ちまくり固定していく。

これで、補強終了。

ここからは、もう今までやってきた方法とまったく同じ。

まずは、合板のサイズに合わせ根太をひき、断熱材をタッカーで止めていき、その上に合板をひく。

合板を固定したら、杉の板を張っていき、フローリングもどきの床の完成。

エアコンプレッサーと釘打ち機で驚くほどの速さで床が張り終わる。

床を張ったところで、ふと時計を見るともう夜の8時。

8時間近くも飲まず食わずで没頭していた自分の日曜大工への盲目の愛にあきれてしまう。

ただ、これも愛する家族が過ごしやすくという思いがベースにあるので、家族への盲目の愛というべきか、とかなんとか思いながらも、とにかくおなかがすいたので、昼間に前もって買ってあったスーパーの天丼を食し、ほどよいアルコールで流し込み、疲れのため、すぐに就寝。

土曜日。

アルコールもほどほどだったので、朝しっかりと目覚める。

前日に引き続き、床をはった中央北の4.5畳間の壁を張っていくこととする。

この家の壁は、土壁である、過去の製法に完ぺきにのっとった製法で、藁と粘土質の土で固めてある。

この土壁、触るとパラパラ崩れてしまうのであるが、この土壁の上に壁を張るということが作業であった。

あるところは杉の羽目板、あるところは、押入れの戸を黒く塗って再利用したもの、あるところは合板で壁を張っていく。

この壁を張った時点で、蛇も害虫もシャットアウトする外界としっかりと隔離された中央北の居間の取りあえずの完成である。

とりあえずと言ったのは、かべの装飾は、今後デザイン等を考えなければならないので、後回しにしたからだ。

何はともあれ、まずは、構造自体の補強修復と密閉に集中。

次の作業は、中央南の6畳間の真ん中にある囲炉裏・掘りごたつスペースの底張である。

インスタントセメントを4袋購入済。

通常、セメントは、砂利と砂を混ぜて作らなければならないのだが、小さい面積であるし、それならということで、多少割高だがインスタントセメントを使う。

25KGの袋4袋で合計100Kg

このセメントに水を加え、よく混ぜ、土間に流し込む。

後はトンボでならして出来上がり。

これで、不快害虫も蛇もシャットアウトし、安心して足を掘りごたつに投げだせる。

土木作業というのは本当に見かけ以上に体力を消耗する。

単にコンクリをよく混ぜるだけなのに、汗だくとなってしまい、腕も上がらなくなるような作業。

今後大規模な土木作業をする際には、数人の助っ人は用意しておこうと思った。

いずれにせよ、不慣れな作業のため、思った以上に時間を擁し、このセメントをならした時は、夜6時。

日曜日は朝一で帰る約束を家族としていたので、この日の作業は早めに切り上げ、すべての道具をきれいに片づけ、また、お掃除をし、次回家族を迎えられる準備を整え、今般の作業すべて終了。

最後に不具合が。

自分で作ったドアを取り付けた場所が二つあるのだが、その二つとも閉まらなくなってしまった。

おそらくではあるが、家の修復とともに、重心が微妙にずれて、ドアが閉まらなくなったのではと推測する。

次回は、ドアのサイズの調整と囲炉裏テーブルの作成かなと思い描き、ドアのサイズの調整という口実で電動カンナを買う許可を奥さんにもらえるという夢を見ながらつかれきって就寝。

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