DIYによるリフォーム21 -古くてどうしようもないトタンの処分をする-

リフォーム

古くなったトタンの処分方法

先般、親方にお願いし、解体してもらった鶏小屋の屋根や壁を形作っていた完ぺきな廃材であるトタンが、敷地の多くの場所を占有している。

トタンは見かけも悪く、また、とにかく危ない、子供たちが触れようものなら、子供の柔肌など簡単に切れてしまう。

しかし、このトタン、始末はどうすればよいのだろうか。

薄くペラペラなのだが、燃やしても燃えない、解けないかと思い、高温の焚火の中に投入するも、まったく姿を変えず、色のみ黒くなり、そのままの姿で生き残る。

トタン、処分、南房総市で検索すると、簡単にトタンを引き取ってくれるところがヒットした。

さっそく電話をすると、普段であれば、現場まで行き、回収も行うのだが、今はまだ、台風の影響で余裕がなく、持ち込みのみ受け入れているとのことで、自分で運ぶしかなさそうである。

また、引き取ってくれる条件としては、木や、泥などがくっついていないことというのだが、洗浄までする必要はないとのこと。

ただ、いずれにせよ受け入れてくれるところがあったので、ちょっと嬉しくなった。

次に運ぶ手段であるが、私の車は、ミニバンでありおそらく収納は可能であろうが、破壊力がありそうで、しかも汚いトタンを乗せた場合、汚い車がさらに汚いゴミ屋敷ならぬゴミ車に変化してしまう可能性が高い。

よってレンタカーで、トラックでも借りて対応するしかなさそうである。

レンタカー屋さんを探すと、チェーン店のレンタカー屋さんはあるのだが、おそらく傷などつけたら大変であるし、また、実際に傷のついてよい汚いトラックがあるかなど聞けば、必ずやどんな使い方をするのかと疑問をもたれ、貸してくれないのではと思い、躊躇する。

色々ネットで調べていると、激安軽トラ、24H2500円、トラック3500円、ダンプ4000円というものが検索でヒットした。

トラックとダンプの違いはよく分からないが、いずれにせよ、トラックが3500円ということは、おそらく私の期待通り、価格に比例し、くたびれた車両であると想像する。

ここは、車も貸しているが、どうも本業は、リサイクルショップというユニークな事業形態である。

さっそく電話をすると貸してくれるという。

私はすぐに予約をし、電話を切り、金曜日の夕刻を待つ。

金曜日夕刻会社から帰るとすぐに千葉に向かう。

お目当てのレンタカーリサイクルショップに到着すると、オーナーの方が待ってくれており、トラックの説明をしてくれる。

それはそれは見事なトラックで、適当に傷がある。

ただ、大きすぎる、普通免許で運転できる2トントラックとのことだが、かなりでかい、我が開拓地の細く、未舗装な坂道は入れないであろうし、入れても、バックで降りてくる自信がない。

よって、返却のあったばかりの軽トラを貸してくれるようにお願いし、貸してくれることになった。

この軽トラも私の希望通りの状態なのだが、おそらく傷だらけになっても困るので、オーナーの方に目的を説明すると、どんなに傷がついても全然かまわないという、ただ、あまりに悪いので、それでは、ブルーシートでもひかせてもらいますというと、それであれば、ということで、合板をひいてくれた。

この車で、翌日トタンの処理をすることとなった。

この軽トラ、マニュアルでかなり、男前な走りをする。

マニュアル車の運転など大学時代以来なので結構楽しい。

軽トラの運転を楽しみながら、帰宅し、翌朝に備える。

日の出とともに作業するために、その夜は早めの就寝。

翌朝、日の出とともに起き出そうと7時に目覚ましをかけたのだが、騒音で目を覚ます。

この家の屋根はトタンであり、雨が降るとこの雨音が極端にうるさい。

トタン処理には最低の天候である雨。

しかし、軽トラも借りてしまったので、仕方なく、ワークマンで購入のレインコートに身を包み、ワークマンで購入の牛革手袋で手を保護し、渓流釣り用のバカ長ぐつに身を包み、雨の中に降り立つも、ワークマンのおかげで心強い。

話はそれるがワークマン愛が止まらない。

トタン処理は超単純で、まずは木などがくぎで打ち付けてあるものは木を無理やりはがしとり、トタン部分のみとする。このトタンを大きなもの、小さなものに分け、また、曲がってしまっているものなどは、積みやすくするためにまっすぐにしたり、極端に大きいものは無理やり折って軽トラに乗るサイズにしたりと、まさに単純作業である。

まずは小さいものを集め、それを軽トラにのせ、その上から比較的大きめなものでカバーをするような形にして、ある程度たまったらロープでしばり、処分場へ運搬という流れである。

処分場へは片道20分ほど、当日は本当に寒く、車を運転して運搬しているときが唯一の体温まる時間であった。

処分場はちょっとわかりにくい場所にあるのだが、鉄くずが山のように積んであるのですぐに分かった。

事務所の前に車をとめ、トタンを引き取ってもらえるか聞くと、トタンに木や土などがこびりついていないか確認し、問題なしとのことで、引き取ってくれることとなった、ありがたし。

車にのって、事務所の前の鉄板のところで止まって重さをはからせてくれと。

はい、了解ということで、重量をはかったのちに、敷地奥に進み、二人の若者がトタンを下ろしてくれる。

積む時と異なり、下ろすときはすぐに終り、この空になった状態で再度重量をはかる、、、そして、お支払いは今ですか、それとも、まとめてですかという。

どうも買い取ってくれるらしい。処分の上買い取ってくれるなんてなんてありがたいのだと思いながら、三往復で最終的に鉄のトタンはきれいになった。

最後、事務所で精算を済ませた。

1Kg4円という値段で、3回合計で260Kgのトタン、合計で1040円という売上、立派なものである。

宝の山のリサイクルショップ

この取引が終わった後、私は車を返しにレンタカーリサイクルショップに向かう。

せっかく1040円も手に入ったしということで、返却がてらリサイクルショップを見せてもらった。

店の中は雑然としており、今はやりのきれいなリサイクルショップではなく、ちょっとごぎゃごちゃしたリサイクルショップである、ドン・キホーテのように分類があまりされておらず、場当たり的にモノが陳列されている。

しかし、その分安い、安さの殿堂リサイクルショップである。

北海道で有名なヒグマがサケをくわえている木の彫り物、かなり大きなものが、1500円。

他にも様々なものが置かれており、仏壇、その隣には食器棚というように何かおどろおどろしいコーナーもあったりして。

一通り見て、ヒグマが気になるが、外も見せてもらうことにした。

外には、火鉢や炭ツボが置かれている、かなりかっこいい。

陶器でできた炭ツボ発見、かなりかっこよく、すぐに欲しくなり、値段を聞くと、なんと1000円、びっくりした、本当に安い、「え、本当ですか」と言うと、「高いか」と言うのでいや、「安すぎて驚きです」と即答し、即決で購入を決める。

次に、羽釜が置いてある、これも焚火でご飯を炊いたらおいしいのではないかと思い、値段を聞くと500円、安い!!!これも購入即決。

さらに欲が出てきて、大きな陶器の火鉢を見つけた、この火鉢、かなり高そうで、「これはさすがに高いですよね」というと「高い」という。

突然、「これなんかどう?」といって、地面に置いてある大きな物体を指さしている。

色々、上に物が乗っていて何かわからない。

ものをどかしてよく見ると大木の切り株をくりぬき、くりぬいた部分を二つに仕切り、一方を炭の保管、一方を火鉢とするとてつもなく美しい火鉢であった。

これこそむちゃくちゃ高そうで、「無茶苦茶かっこいいのですが、これこそ高いのでは」と言うと、「うーん、こういうものは気に入ってもらった人に使ってもらうのが一番よいから3000円でいいよ」という。

炭の保管の蓋を開けると過去の値札、お買い得品50,000円となっている。。。

それを見たうえで、再度確認、「本当にいいんですか」というと、「いいよ」と。

マジっすか?!?!?!

軽トラを借りるときに世間話で「ふるーい家を買って、自分で直しているのですよね」などと話をしており、その話を聞いてくれており、「そんな人を応援したい」と、なんともありがたいお言葉、そのやさしさに感動してしまった。

興奮気味に買わせていただくこととし、炭壺、羽釜、火鉢合計で4500円で3つの本当に貴重な宝物を手に入れてしまった。

レンタカーリサイクルショップのオーナーさん、本当にどうもありがとうございます。

今後この店を定期的に訪問し、色々買い物したいなと思い、まずは取り急ぎ何かお礼の品をもって、再度訪問予定。

3種の宝物を手に入れた私は、喜び勇んで、おうちに帰る。

家に帰ると、いままでトタンのごみに埋もれていたい一角が表れており、非常にすっきり。

後は、鶏小屋解体ででた木材をきれいにすれば、庭の解放感は一気に増すこと間違いなし、また、子供たちも安全に遊べる庭に一歩近づいたことに非常に満足し、今般の訪問を終える。

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