我が家の標準語は3つ。
私の母国語は、日本語なので、日本語が一つ。
奥さんの母国語は、スペイン語なので、スペイン語が一つ。
後は私と奥さんが話する時の言葉は、話し合いを公平に進めるために、お互い母国語でない英語で会話をしている。
これは喧嘩の時など、お互いフェアにできるようにということで、最初から暗黙の了解で成り立った会話ルールであったが、机上の喧嘩と実際の喧嘩は事情が違う。
何しろ感情が先立つために腹が立ったり、喧嘩になったりすると、お互いに母国語で、私は日本語で、奥さんはスペイン語で戦うので、何が何だかわからないが、お互いの喧嘩の常套文句に関しては、私はスペイン語でネイティブ並みに、奥さんは日本語でネイティブ並みになってしまった。。。
子育ては、奥さんは子供たちにスペイン語で会話をし、私は日本語で会話をし、同時に子供たちは奥さんと私の英語の会話を聞いているということで、ヒアリングに関しては、4歳半のワイヤは三か国語を理解し、一方で、話すのはやはり英語が話す機会が少ないためあまり話せないが、スペイン語と日本語は流ちょうに話す。
人により瞬時に話す言語を変えるのは、不思議で何とも言えず素晴らしく感動を覚える、例えば、私と日本語で話している最中に、奥さんの母国の両親から電話などかかってこようものなら、すぐにスペイン語に切り替え会話をしている。
一方の3歳に手が届きそうなタタはというと、3か国語の理解はしているようで我々の言うことは理解しており、片言の日本語とスペイン語を話し、会話をしようと努力している。
片言ながら自分の言いたいことを伝えようと一生懸命に話をしようとしている姿はこれまた感動である。
今般は、そんな我が家に第四の言語が生まれた話。
私はたまにタタの言っている言葉がわからなく、聞き返すと、ワイヤが通訳してくれる、大したものだと感心する。
どうやら話すという技術がまだ発達していないタタの独特の単語があるらしく、それを理解すればタタとの会話は成り立つらしい。
奥さんもいつも一緒にいるので、タタの単語をある程度理解しているので、タタ語に関しては、ワイヤはタタ語黒帯(有段者)、奥さんはタタ語黄帯(中級者)、私はタタ語白帯(初心者)といったところか。。。
白帯ながら理解したタタ語の現代語訳は以下。
タタ、ホ、ワイヤ、怪獣、パパ、怪獣
奥さん訳
タタは正義の味方(=ホ)、ワイヤは怪獣、パパも怪獣
これは、ワイヤが正義のヒーローの真似をして私と戦う時の掛け声でパンチやキックのたびにホと気合を入れるので、ホが正義のヒーローになったらしい。
また、海の家や山の家での夜、外で音がすると
けもも、こわい
私訳
獣、怖い
マメ、マメ!!!
私訳
ダメ、ダメ!!!
一生懸命否定する時などは、真面目な顔をして大声でマメを連発しているのは、かわいくて、笑いが抑えられない。。
右
ミギ
左
ハリ!!!
ブンドゥ、あそぶ
奥さん訳
ボールで遊ぶ
タタ、ワシワシ、こわい、ない
私訳
タタはイノシシが怖くない
カカベンゴしよ。
私訳
かくれんぼしよ。
などなど、第四の言語はかなりかわいく、愉快な言語。
しかし、なんといっても私の中でのタタ語流行語大賞は
人事部か?
である。
ある時私が、タタの不意の強い攻撃を背中に受け、痛てー、と叫び、背中を押さえていると、タタが
人事部か?人事部か?
と言ってくる。
またある時、私が疲れ切り、ソファーに倒れこんでいると、
人事部か?人事部か?
と言って、寄ってくる。
20年以上会社員をしている私にとっては、人事部は何ともいえず、少し苦手な場所にて、弱くなった時にいきなり人事部かと言われるとびくっとしてしまうのだが、何を言っているのかと思ったのだが、ある時、ワイヤが通訳してくれた。
私が、タタに
私の質問
なに?人事部かって?
人事部か?人事部か?
とニヤニヤしている。すると、横からタタ語黒帯のワイヤが横から訳してくれた、
真打登場
大丈夫か?って
やっと人事部のなんとも居心地の悪い呪縛から解き放たれた、タタは大丈夫かと気遣ってくれていたのだ。
これが、我が家における第四の言語の出現と、私の中の第四の言語流行語大賞である。
人事部か・・・
コメント