家の修復や土地の整備はまだまったく先が見えない状況だが、働いてばかりいても、、、とはいえ、まだ、全く働いていないのだが、、、何かしたいので、不動産屋さんが物件見学の際に、セールストーク(不誠実な言葉遣いで申し訳ありません)で使っていたこの物件の価値を一気に高めた魔法の言葉!!!
このそばの川は、モクズガニというカニが冬はとれ、本当においしいんですよ
私とKANI
かに?カニ?KANI?
KANIに関しては、私は造詣が深いと自負している。
大学生になり、北海道の大学に行った私はアルバイトで市場で働き、北の国の宝石のような価値のある毛ガニや花咲ガニ(ただ、これは厳密にいうとカニではなくザリガニ)に接する、いずれにせよ、美味極まりなし。
その後、通販やネットによる産地直送のKANIを予算内で数々試し、限られた予算の中でKANIを堪能しようとするならば以下の分類を頭の中で行い、時と場所にあったKANIを選んで購入している。
味噌の繊細な味わいと超繊細な身の細かさを味わうなら毛ガニ(上級者、舌肥えた派)
普通にカニを身を楽しみたい人、ある程度の量を求めてカニを楽しみたいならズワイガニ(庶民派)
豪快に食すならば、花咲ガニやタラバガニ(豪快派、ちょっと大味)
庶民派の私は、日本でKANIを食べるならばズワイガニで十分なのであるが、人生の中で、3回KANIで衝撃を食らう事件があった。
ワタリガニの出現である。
1回目の衝撃のワタリガニ料理は、カニトマトクリームパスタ。
酢醤油でしか食べたことのないKANIがトマトソースとともにパスタに絡んでやってくる、社会人になってから食べたのだが、本当に味の深さに感激。
2回目の衝撃のワタリガニ料理は、韓国のカンジャンケジャン。
韓国に旅行に行った際に、韓国の友達に連れて行ってもらったお店。その名も、料理名がそのままお店の名前になった「カンジャンケジャン」。
(赤坂にも支店があり、訪問した、高価だが、韓国で味わうカンジャンケジャンと同じ味)
生きたワタリガニをつけ汁につけ、そのつけ汁を身に吸い込んだワタリガニを生のまま吸い、みそなどはご飯と混ぜて食べるという極めて原始的な料理。
イカの沖漬のような料理法だが、これまた、素晴らしく美味。
3回目の衝撃のワタリガニ料理は、タイのプーパッポンカリー。
酢醤油とKANIが、ワタリガニとカレー???
信じられない組み合わせ、ただ、この組み合わせ、言葉で表せないが、美味なることこの上なし。
ワタリガニも高価でなかなか手が出ないが、房総の海では、カニ網でワタリガニやヒラツメガニなど驚くほど簡単に取れることを私は知っている。
モクズガニも簡単に取れる(と、思う)、しかもカニの造詣が深いと言いながらまだ食べたことがない美味と名高い上海ガニと同類。
まだ、体験したことのない新たなKANIの衝撃を求めて、モクズガニとりをすることにした。
モクズガニとは?その房総における料理法。
モクズガニとは、上海蟹と同類のカニであり、夏場は海で過ごし、冬になるときれいな川にのぼってくるそれはそれは美味なカニらしい。
上海蟹は世界的なブランドになってしまっているので、養殖が多く、高価な食材となってしまっているが、日本では毛ガニ等とくらべ、全く無名を保つことにより、結構な数が日本の冬の川には生息しているらしい。
この南房総の川にも、このモクズガニ生息しているらしく、残酷汁という名の郷土料理も存在しているらしい。
この料理は大量にとったモクズガニをうすのなかに放り込み、生きたままきねですりつぶし、すりつぶし、すりつぶし、そこに味噌と水を加え、裏ごしし、この搾り取った液体を沸騰するとカニのたんぱく質の部分が凝固し、ふわふわの食感のカニの身を楽しめるらしい、また、同時にこのスープの方も言わずもがなであり、濃厚なかに出汁のスープが出来上がるとのこと。
ワイヤもタタもともに生きたカニを見るのは初めてであり、そのカニを目の前で料理し、食べるという行為を体験させたいと思い、また、先のような美味の言葉のオンパレード、上海蟹やらふわふわの食感やら濃厚な出汁など、私の食欲をフルに刺激してきたので、早速このモズクカニとりを実施してみることとした。
モクズガニ捕りに挑む!!!
まずは釣具屋さんに行き、モクズガニ捕獲のための道具を手に入れる。
私自身、モクズガニ捕り等したことないので、南房総の近くの釣具屋さんに行き、素直に聞いてみる。
すみません、モクズガニ捕りしたいのですが、どのような道具でとるんでしょうか?
あー、カニマンションね、そこそこ。
と、カニマンション、なんというネーミングのセンスだろうか、カニが大量に住み込んでくれるど直球な名前で気に入ってしまった。
ただ、このカニマンション、マンションとつくほどの複雑でゴージャスな作りでなく、単に直方体の針金に網がかかっており、両脇にカニが入れる穴が開いており、さらに真ん中にエサを入れる袋がつられているという超単純な構造。
エサは何をつかえばいいのですか?
肉でも魚でもにおいのしそうなものなら何でも寄ってくるよ。
とのことで、スーパーで内臓つきの魚でも買って刻んで放置するかと思い、夕食の買い出しがてらスーパーへ。
スーパーからの帰り道、なんとうっかり、エサを買うのを忘れてしまったことに気付くも、わざわざ戻る気にもなれず、自分のあほさ加減にうんざりし、ただ、店員さんは何でもよいと言っていたので、コンビニで一番自然の魚に近いものということで、サバの水煮缶を購入した。
家に帰り、早速カニマンションを建築し、近所の川まで徒歩で。
川の近くまで行き、川を見るも、透明度はかなりのもので、とてもきれいだが、いかんせん何の生き物の気配もしない。
生き物の気配がまったくしないので、カニが捕れる気は全くしないが、とにかくカニマンションも持ってきたし、川に投げておこうと思い、サバ缶を開け、エサ袋に投入、また、夜の鍋用に買った鶏肉も念のため投入、サバ出汁と鶏出汁のダブルスープの組み合わせが何とか生物反応のない川から高級食材モクズガニをおびき出してくれるように祈りながら、川に投入。
夕方に投入で翌朝、マンションの入居者数のチェックをすることとした。
翌朝、期待に胸を膨らませながら、ワイヤの手を引き、川のマンションを投入した場所へ。
ワイヤのカニを初めて見たときの喜ぶ顔を想像しながら、自然と足も速くなる。
投入場所到着。
水がかなり澄んでいる、カニマンション、動いているものは全くなし、鶏とサバのダブルスープはもうすべてのエキスを吐き出してしまい、真っ白になってしまっている。
結果、新規入居者数0という結果。
やはり、生き物気配が何もないところでは、取れないのかと思い、ただ、一晩だけだしとおもい、翌週の捕獲を夢見て、マンションは同じところに沈めておいた。
翌週行くと、理由はわからぬが、マンションは撤去されてしまっており、最初のマンション経営は失敗に終わる。。。
今般、全く取れなかったのは、時期が悪かったからなのかもしれない、冬と聞いていたので、すっかり2月等の厳冬期にさらっと試したのだが、11月とかに実績があるようで、翌年は時期を外さぬよう、マンションを設置することとした。
コメント