海物件探し1 -購入前の奥さんとの条件交渉ー

房総

やはり、海で遊ぶための基地となる場所がほしい、山は山、海は海、子供のうちから山か海かなど選べない、よって、将来両方の選択肢を持つためにも、山と海の経験を両方させなければ。。。

なんの選択肢かわからないが、私としては、なんとしても家族で山と海でたくさんの経験をしたい、さらに本音を言うと、海の近くに私自身も基地を持ち、思う存分海釣りをしたい。

とにかくお金の件も絡むので奥さんに相談。

ある日の私と奥さんとの会話。

私

なんか今、やたら田舎暮らしとか移住とかっていう言葉聞くけど。

もちろんサラリーマンである俺が田舎に住んでそこから通うのは無理があるから、このマンションを売って移住というわけにはいかないけど。

子供のためにも、この都会の生活とたまに行く山の生活の場所以外にも、海のそばに基地みたいなものがあってもいいんじゃない?

もちろん豪華なものは無理だけど、小さな小屋みたいな場所で、子供がもう少し大きくなったら、海のそばで秘密基地みたいにしてやんちゃに遊べるような場所があればたくましく育っていくんじゃないかな。

奥さん
奥さん

それ大賛成。

ずっと東京にいても飽きてしまうし、私も海は大好きだし、特に週末だけ海の近くの家ですごすなんて最高、子供のためにもいいわね

たいていの私の提案には否定から入る奥さんが、肯定から、しかもかなり前のめりで会話に入ってきたので、この食いの良さにびっくりしたとともに、この食い気のあるうちに何とか撒き餌を追加し、釣りあげなければとの思いが強くなる。

私

どこの海がいい?このマンションからだと、千葉でも三浦でも両方行きやすいから、どちらでも構わないけど

奥さん
奥さん

どっちもいい。でも、海には近くても海の真ん前とかはいや、津波が怖いから。海の近くの山の中がいい

奥さんの国には地震がなく、震度3であっても恐怖のため絶叫するほど地震が苦手。(我々は奥さんの絶叫に恐怖するのだが。。。)

奥さんは、日本にきて、最初の年に3.11が起こり、東京の震度5の地震が人生で初めての大地震の経験、また、津波の甚大な被害を目の当たりにした奥さんにはかなりのトラウマとなってしまっていた。

話は戻るが、食いが良い分、妄想が広がるのか、追加の注文が海物件であるが故に、波状攻撃のように畳みかけられる。

奥さん
奥さん

子供も小さいし、そんなに長い移動はたえられない、だから、車で最長でも2時間の距離。

あと、土地が小さいのは無理、家は後から建てたりどうにでもなると思うけど、土地が狭かったらどうにでもならないでしょ、最低1ヘクタールはないと。

それで、平坦だとつまらないから、多少、丘とか平原があって遊べる土地で、野菜を育てたり果樹を育てたり、にわとりをかったり。

あとは、近所を気にしなくてよい静かな場所かな。

でも、家は古くてもいいしなんでもいい、気にしないわ、だって自分で好きに直せるから

日本の現実をいまいち理解していない奥さんは好き勝手なことを言っている。

ちょっと撒き餌の量が多すぎたのか、食いつき過ぎだろというぐらい食いついてくる、しかも、途方もない条件で。

とにもかくにも奥さんの言った条件は以下の通り。

    • 海のそばの山の中
    • 東京から車で二時間以内
    • 土地は1ヘクタール(これは不可)
    • 土地の形状は、丘とか平地からなる起伏にとんだ遊べる土地
    • 野菜や果物を育て、にわとりを飼いたい
    • 家は何でもいい、自分で好きなようにする

実は奥さん、農場育ちのせいか、電動工具があればなんでも作ってしまう、家のリフォームなど朝飯前、かくいう私も日曜大工が趣味でこの辺は腕に覚えあり。

私は海釣りも大好きである、海釣りには、コマセという魚をおびき寄せる餌を巻いて、釣りあげるという漁法があるのだが、どんなに魚が寄ってきて、どんなに釣れても、何か条件が一つでも変わると、うそのようにピタッと全く釣れなくなってしまうことがよくある。

私は奥さんの出す条件を聞きながら、なんとなく全く釣れなくなる状況と似たような気分になり、とにかく近い条件ですぐにも物件を探すことにした。

とにかく奥さんの食い気がなくなる前に条件にあった場所を探し出し、契約までこぎつけてしまうことがこの案件の勝負の分かれ目である、まさに鉄は熱いうちに打て!!!。

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