DIYによるリフォーム6 -シロアリに食い散らかされた柱の修復-

リフォーム

シロアリの気配

ゴールデンウィーク中は、海の家と東京を行ったり来たり。

子供たちが、益々活動的になった。

気候も良くなったので、海の家で、ワイヤは、外に置いてあるバケツに水が入っており、そこにひたすら石を投げ込むという修行のようなことに熱中しており、タタは、はいはいとつかまり立ちができるようになったので、これでもう、二人とも自由に動くため、奥さんと二人、24時間体制の監視が必要となった。

よって、家の修復などする時間は全くなく、ゴールデンウィークはトータルで6泊するも、結局のところ、家のリフォームは全く進まずという状況であった。

このゴールデンウィーク中の滞在で、羽アリが大量発生しており、捕っても捕ってもわいてきた。

インターネットで調べてみると、羽アリがいるということは、シロアリがいるということらしい。

確かに、畳はところどころふわふわになっているし、症状にあてはまるところが多々あり、シロアリ退治をしなければという思いに至る。

ゴールデンウィーク明けなので、慣れないオフィスワークにくたくたになりながら、一方、奥さんと交渉。

私

この前、羽アリがいたでしょ、羽アリがいるっていうことはシロアリがいるっていうことなんだって。

奥さん
奥さん

ふーん。

私

シロアリに家が食べられてしまうと、子供たちの将来の遊びの場がなくなってしまう。これは早々にチェックしなければ。

奥さん
奥さん

で???

動物的第六感を持つ奥さんは私が何を言いたいか察したが、なんとしても私からお願いして自分が許可をするという儀式を執り行いたいらしい。

私

一度、一人で行って、床下しっかりチェックしてきたいのだけど、子供たちがいるとチェックできないから、金曜日の夜、現地入りして、土曜日の朝、床下をチェックしてみて、必要であれば応急処置して土曜日の夜子供たちが起きているうちに帰ってきて、家事を手伝うっていうことではだめかな。

奥さん
奥さん

わかった。じゃあ、行ってしっかりチェックしてきて。

何ともあっけない、とてつもない嫌味を言われたりするのかと思いきや、あっさりとOK。

色々話してみると奥さんの母国でもシロアリの問題は深刻で、その問題の深刻さがわかっていたので、簡単にOKが出たようで、奥さんとの生活で、本当にこのような大ゲンカになる可能性のあることがあっさりと普通に許可が出たことに感動を覚えた。

シロアリの清掃

いずれにせよ、せっかく頂戴した貴重な時間、おのずと気合も入り、ゴールデンウィーク明けの一週間を乗り切り、金曜日の夜一路海の家へ。

シロアリ調査のための遠征である。

現場に到着すると夜、交通渋滞もなく、アクアラインの夜景を楽しみながら、自分のペースでの移動。

途中、コンビニに立ち寄り、あれやこれや買う必要もなく、時間を有効につかえる。

この限られた時間、精一杯シロアリ問題解決に使うべく、南房総まですべてを高速度道路で。

今回は、費用より時間である。

夜、海の家につき、玄関を入り、現場をチェックすると、もう羽アリが。

ただ、もう暗くなっており、この状態で床下を開け、何万ものシロアリを目にするのはかなりホラーなので、床を開けるのは翌朝にした。

夜は、とにかくまず、掃除機で、羽アリを吸い取り、部屋をきれいに。

テレビテーブルの作成

その後、奥さんに今回の単独遠征の条件として付けられていた東京のマンションでおくテレビの台の作成。

とてもシンプルなもので、110cmの2x4材を4本くっつけ、板を作る、それを二つ。

それに30cmの2x4材を4本くっつけ、板を作る、それを二つ。

この4枚の板で直方体を作り、テレビをおく台に。

しめて1時間で作成は終わったのでその後は、適当な量の飲酒をし、翌朝に備える。

畳を上げての床抜き作業

翌朝7時に起床の後、早速作業開始。

最初に調べるのは中央南の6畳間である。

まずは古くなった畳をバールで持ち上げる。

するともうイグサではなくホコリに変形してしまったような裏側が露わになり、この小さいホコリが畳の縫い目に合わせ、床板に張り付いている。

床板はところどころ抜けてしまっており、無残な状況。

古い畳には、ダニがいるという母親からの言葉に従い、古い畳は外に持ち出し、庭の肥料とすべく、適当に敷地内に投げておく、これで雑草の駆除にもなるらしい。

畳をすべて外に放り出した後、床板の撤去。

床板は釘でとまっていたようであるが、もう、釘も古くなり簡単に腕力だけではがすことができる。

シロアリとの対面はあるのかと恐る恐る床板をはがしたが、幸い床下がシロアリで埋め尽くされているということはなかった。

一匹のシロアリを見ることもなく、すべての床板をはがし終わると根太がでてきた。

根太は昔昔に作られたものなので、丸太の表面をならしたものが数本張っており、根太同士の間隔も広く、その上に薄い板を張ってあっただけなので、ふわふわするのも当然かと思った。

根太はこのまま活用し、その間に根太を増やすことで対応しようと思い、丸太の根太に触ったところ、ふわふわで握力だけで粉砕できる。

もうシロアリが食いつくし、芯までやられ、すべての根太がもろくなってしまっている。

これは、根太はすべて変える必要があるなとおもい、この根太もすべて取っ払う。

広い地面が出てきたところで、まだシロアリの姿は目にできないが、もうシロアリに蹂躙されまくっている床下であることは確認できた。

柱へのシロアリ被害と柱の交換

よって、柱の一本一本を根気よくチェックしていく。

どうも東側から西側に向かいシロアリの攻撃はあったようで、東側の柱の根っこはもうすべてボロボロ、よくこの家が立っていたものだというような感じでぞっとした。

これは、東側の柱はすべて、入れ替えなければ。

一方、西側の柱に関しては、かなりやられておらず、木の内部に空間などはできていない。

特に感動したのは大黒柱。

この大黒柱は、木の種類が違うのか、少しも蹂躙されることなく凛と家を支えてくれている本当に心強い存在である。

とにかく交換するものとそのまま使えるものをはっきりとさせるため、まだ、シロアリに食われていない交換しない木には防虫防腐剤を塗っていく。

これで、生きている柱と死んでいる柱の選別ができた。

3本の柱の床下部は完全にだめで、1本の柱の床下部は、縦に半分が浸食されてしまっていた。

この4本の柱の交換は急務であり、このまま置いておけばなんかの拍子に家が傾きかねない。

このような状況下、もうここまでで15時になっているので、当然同日に東京に帰るなんて言うことは不可能な状況であった。

私は、奥さんの機嫌を損ねるのも怖いが、家が傾くのも怖いので、まずは電話で事態報告してみることとした、シロアリに食い散らかされた柱の写真と共に。

私

今、床板あげたけど本当にひどい状況。基礎の部分は食い尽くされてしまっている。

このまま放置して帰ることはできないので、大変申し訳ないですが、もう一泊し、徹夜で作業して日曜日の朝頃に帰りたいのだけど。

奥さん
奥さん

わかった、それなら仕方ないので、しっかりと補強してきてね。

拍子抜け、一方、日曜日は母の日。

タタにとっては生まれて初めての母の日なので、何かしてあげたい、しかもこの週末はものすごく物わかりの良い奥さん。

何とか、早く終わらせて、家に帰って、ワイヤとタタと一緒に母の日を祝うぞと、いつもとは逆のプラスの感情が湧きあがってくる。

許可の電話の後、すぐにホームセンターに向かい、交換のための角材や構造用合板、2x4材などを買い込み、帰宅。

早速作用開始。

完全にだめなものは完全に切断してしまい、ねじと鉄板等の補強材で補強しながらつないでいく。

おそらく縦に力がかかるので、別に複雑な継ぎ方をしなくても何とかなるだろうという楽観的な感覚からの土台工事。

まず、一本目の柱は垂直に半分が完全にやられており、もう半分は全く被害がない状況。

よって、このだめになった部分のみ切り取り、生きている部分は残す方法をとる。

電動のこぎりやのこぎり、ノミなどを駆使し、半分を切り取り、同じ形になるように木を加工し、それを添えるようにしてはめ込み補強。

ちょうど2x4材を切って同じ高さで継げば補強になり、簡単な作業で、一本目完了。

2本目3本目4本目は床下がすべてダメになっているので、完璧に切断。その下に同じサイズの角材を入れ込み、ねじと鉄板で補強していき完了。

ただ、この作業はかなりの危険を伴っていると思う、もしかしたら切断した一本の柱に家の全体重がのっており、家がぺしゃんこにつぶれてしまう可能性も十分にあると思われるからだ。

私の場合は、長尺の2×4材を利用した。

取り外す柱の隣にその2×4材を天井なり梁までの長さに切断し、万が一落ちてきたときのつっかえ棒のような役割で利用。

シロアリに蹂躙された柱を蹂躙されたした部分と蹂躙されていないうえ部分で切断し、一気に餅つきのきねで、ダメになった柱下部分をふっとばし、あらかじめ用意してあった同じ長さの角材をすぐに入れ込み、その横のつっかえ棒と外すということの繰り返し。

やはり、中にはつっかえ棒を取った瞬間に新たにはめ込んだ柱の上に、上部の柱がのり、重みが乗ったなと思うような場面もあり、このやり方が正しかったのではと思っている。

後、床下では、柱と柱を水平につないでいた角材もすべてダメになっていたので、これもすべて交換。

匠の技の継のような作業はできないが、なんとかねじと補強用の鉄板でつなぎ合わせびくともしない構造にし、完了。

柱交換という重労働の後

結構言葉にすると簡単な作業と想像されてしまうかもしれないが、結構な重労働で、また、初めての作業でもあったので、十分時間がかかり、日付を超えたころやっと終了という長時間労働にへとへとになってしまった。

いつもご飯を食べていたところの床がなくなってしまったので、台所の床の間にじかに座り夜食とビール。

そういえば、時間に追われ夢中になっていたあまりこの日付を超えてからの夜食がこの日初めての食事。

子供たちも奥さんもいないのでバランスも考えない好き勝手な食事。

ホームセンターでの買い出しのときについでによって買ったスーパーでのソラマメとサザエ。

ソラマメもサザエも安く、大量で、完成した床下柱工事の様子をしげしげと眺めながらの夜食。

ソラマメはゆで、サザエは焼きで、種類は少ないが、美味なる大満足の夜食。

翌朝は、すぐに帰ってもよかったのだが、整理整頓、資材の整理をせねばならず、これに数時間とられ、やっと12時頃出発。

母の日のお祝い

渋滞もなく自宅に到着。

早速母の日のプレゼント。

奥さんに依頼されたテレビ台を母の日のワイヤとタタからのプレゼントとし、そのテレビ台にあらかじめ作っておいた木の枠内にワイヤとタタの手形を青と緑の絵の具でスタンプし、手渡し。

とても喜んでくれよかった。

今般は本当に心から奥さんにお礼を言いたい。

ワイヤとタタをいつもいつも大切に育ててくれてありがとう、後、シロアリに蹂躙された柱の交換のために特別な時間を怒らずくれてありがとう。

今後のシロアリ対策

最後になるが、このシロアリ対策やったのは今回は、中央南の6畳間だけで、後、5部屋分同様の工事をしなければならないかと思うとげっそりしてしまうが、ともかく急務。

しばらくは柱の補強だけで床は抜いたままの部屋が増えるので、その間は、床のない部屋で合板を便宜的に置き、その上に布団をひいてねるような生活が続きそう、変な虫や蛇が出ないことを祈りつつ。。。

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